結婚や恋愛に関する悩みを解決し、未来のパートナーとの出会いをサポートするための新しい取り組みが続々と登場しています。メタバースを活用した婚活革命が進行中です。アバターを通じて気軽に交流し、リアルなデートに発展させるこの革新的なシステムは、オンライン婚活の新しい可能性を広げています。さらに、かがわ縁結び支援センターが導入した性格診断を用いたマッチングシステムも注目されています。理想の相手をより正確に見つけるためのこの新技術は、婚活の効率を大幅に向上させることでしょう。
未婚率の上昇と少子化問題に対応するため、自治体も積極的な婚活支援を行っています。愛知県ではAIを活用した結婚支援センターが新たに創設され、少子化対策に挑んでいます。これにより、地域ごとのニーズに応じた個別対応が期待されています。また、婚活サービス最大手のIBJが独占禁止法違反の疑いを免れたニュースも話題です。公取委の決定と今後の対応についても注目されています。
婚活の現場では、30代前半の保育士が直面する結婚と恋愛のジレンマが多くの共感を呼んでいます。これらの悩みを解決するためのイベントも続々と開催されています。多治見市の『恋フェス第1弾』や南部梅林の「歩婚ツアー」など、花見と婚活を楽しみながら理想の相手を見つけるチャンスが提供されています。さらに、徳島大学が発表した「カリスマ鑑定団」システムは、顔の動きから心の魅力度を測定し、婚活や就活に革新をもたらす可能性を秘めています。
結婚しない農家の長男が考えるべき選択肢や親との関係改善法も重要なテーマです。このように、多様化する婚活の世界では、さまざまなアプローチでより良い未来を築くための努力が続けられています。
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メタバースでの婚活革命!アバター交流からリアルデートへ
埼玉県北部地域の7市町で構成される地方創生推進協議会が2024年1月、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した新しい婚活イベントを開催しました。このイベントは、アバター(仮想の分身)を通じて参加者が交流し、その後の「リアル会」に参加するという二段階の構成になっています。全国的には2例目の試みとなるこのイベントは、参加者が仮想空間で顔や服装の異なるアバター同士での交流を行い、その後対面での会話に繋げることを目的としています。
この日、午前の部には男性12人と女性11人が参加しました。参加者は、アバターを通じて一対一で会話をし、音声チャット機能を使って趣味や特技を紹介し合いました。アバターの反応にうなずきや拍手が加わり、リアルな交流感を演出しました。その結果、最初の段階で10組のカップル候補が誕生しました。次回の「リアル会」は2月11日に本庄市で開催され、参加者は初めて2人きりでの対面会話ができる機会を得ます。
「メタバース婚活協会」(東京)の協力によるこの企画では、アバター同士の交流が外見に依存せず、内面的な要素に焦点を当てた出会いを促進します。そのため、対面の際にはより真剣な交際につながりやすいとのことです。全国初の試みとして、出雲大社の地元・島根県出雲市で昨夏に開催されたイベントも好評でした。
この取り組みを通じて、県北部地域の人口減少を防ぎ、定住率や出生率の向上を目指す同協議会の活動に期待が寄せられています。
性格診断で理想の相手を発見!かがわ縁結び支援センターの新マッチングシステム
香川県の「かがわ縁結び支援センター」(高松市)は、2024年1月から新たにオンライン性格診断システムを導入しました。このシステムは、性格診断に基づいて「相性の良い相手」を見つけることができるというものです。利用者が減少している現状を打破し、新たな技術を活用してマッチングの利便性を向上させることが目的です。県としては、より多くの出会いを提供し、利用者の増加につなげたいと考えています。
「かがわ縁結び支援センター」は、未婚率の上昇や晩婚化が少子化を進行させていると認識し、2016年に結婚を希望する独身者を支援するために設立されました。センターの利用者は、自身の情報を登録することで、スマートフォンやセンターの端末を通じて異性の年齢や職業、自己PRなどの情報にアクセスできます。気になる相手を見つけた場合には、実際に会って交流することも可能です。
このセンターの特色のひとつに、「縁結びおせっかいさん」と呼ばれるボランティアの存在があります。彼らは初回の顔合わせに立ち会い、その後も交際から結婚までサポートを提供します。現在、30~80歳代の約70人がボランティアとして活動しています。また、婚活イベントやコミュニケーションセミナーも開催し、利用者のサポートに努めています。
しかし、マッチングシステムの利用者は、2018年度に1323人でピークを迎えた後、年々減少しています。コロナ禍の影響もあり、2023年度には昨年末時点で994人に落ち込んでいます。成婚件数も、ピーク時に比べて大幅に減少しています。
この状況を改善するため、今月から導入された性格診断マッチングシステムは、36の質問に答えることで自分の性格を分析し、8つのタイプに分類します。これにより、好みや感情、行動パターンに基づいたマッチングが可能になり、他の利用者をタイプ別にリスト化して確認することができます。これまで職業などの基本情報は事前に確認できましたが、性格に関する情報は不足していました。県子ども政策課の担当者は、この新しいシステムが新たな出会いの機会を提供することを期待しています。
また、センターでは、2024年3月に高松市などで「縁結びおせっかいさん」の募集に関する説明会を実施します。説明会は2日に高松市の県社会福祉総合センター、9日に宇多津町保健センターで行われ、いずれも午後1時半から2時間の予定です。登録希望者には、当日面接や研修も実施されます。
未婚率上昇と少子化対策:自治体による婚活支援の新たな取り組み
人口減少対策の一環として、多くの自治体が結婚を希望する人々の「婚活」を支援する施策に取り組んでいます。背景には、未婚率の上昇があります。国立社会保障・人口問題研究所によると、2020年には50歳までに一度も結婚しない割合が男性で28.2%、女性で17.8%に達し、1970年と比べて男性は約17倍、女性は約5倍に増加しました。日本では婚外子が少ないため、結婚の減少が少子化対策を難しくしています。しかし、結婚は個人的な事柄であり、政治や行政が介入すべきではないという意見も根強いです。
結婚と政治の関わりをどう考えるべきか、政治学者で東京都立大学の准教授、佐藤信さんの研究書「日本婚活思想史序説」を参考に解説します。佐藤氏は、結婚を社会的規範として捉え、政治と結婚の関係を探ることが重要だと述べています。
結婚とは何かを考えると、カップルの関係を長期間維持するためには恋愛、共同生活、子どもという3つの要素が挙げられますが、これらは結婚しなくても手に入れることができます。税金や親権を除けば、法的には結婚するメリットは少ないのです。それにもかかわらず、多くの人が結婚を望むのは、結婚が社会的な規範であるからです。1970年代後半から1980年代前半には「クロワッサン症候群」という現象がありましたが、1983年には「結婚潮流」という結婚情報誌が創刊され、1993年には「ゼクシィ」が登場しました。これにより、結婚は積極的に行動して手に入れるものとなりました。
2000年代には「マーケティング婚活論」が主流となり、自分のニーズを明確化し、その条件に合った相手を見つけるというアプローチが取られました。自分のスペックと希望条件を調整する「バランス婚活」が行われてきました。
政治学者として婚活を研究する理由について、佐藤氏は「汎政治」という立場を取っています。政治はどこにでも存在し、家庭や職場にも影響を及ぼすと考えています。電波の割り当てなどの公共分野で注目される「マッチング理論」も、もともとは男女のマッチングから始まったことを指摘しています。婚活が国家や地方の統治と関係ないわけではなく、少子化対策として婚活が重要視され、第2次安倍政権以降、国家戦略に結びついてきました。
公的な婚活支援政策の有効性については、結婚した夫婦から生まれる子どもの数があまり減少していないため、夫婦を増やすことが少子化対策に効果的だとされています。しかし、現在の日本では自治体が人口減少対策として婚活を支援しており、出会いを求めて自治体外へ流出する人口を抑制し、外からの流入を促進しようとしています。これでは全国的な少子化改善にはつながらず、各自治体の財政状況を悪化させる可能性もあります。
また、昨年、男性国会議員の選挙区活動における女性配偶者の役割について論文をまとめました。日本の政治史では、男性議員の妻が選挙活動で重要な役割を果たしてきましたが、これまで研究されてこなかった点が多いのです。例えば、戦前の犬養毅や戦後の吉田茂などの首相は、選挙区にほとんど帰らず、地元の支援者が選挙を勝ち取っていました。しかし、1960年代からは選挙区に定住することが一般的になり、女性議員の夫が選挙区活動を担うのは特異なケースです。
外国では、男性議員の妻が選挙区活動を担うことは一般的ではありません。政策を打ち出す際、代表性、つまり政治家が国民の代表と見なされるかどうかが重要です。子育てや選挙区活動を妻に任せる男性議員が多い政治に対して、国民がつながりを感じるかどうかが問われています。このため、子育てや婚活に関する政策は不十分であり、政治家の言葉が重要となります。
結婚しない農家の長男が考えるべき選択肢と親との関係改善法
30代後半の農家の長男が直面している結婚に関する問題は、多くの人に共感を呼ぶでしょう。独身で両親と共に暮らす彼の敷地内には、離婚して戻ってきた妹とその子どもたちが別宅で生活しています。母親は「結婚し、子育てをして一人前になれ」と強く勧め、結婚相談所への登録も促しています。しかし、彼が結婚に対して興味がないことを伝えても、母親は理解を示さず、意見が対立してしまっています。
彼の仕事は休みがほとんどなく、収入も多くないため、結婚や子育てに対する意欲が湧かないのも理解できます。また、人見知りで人付き合いが苦手なため、女性との関係が長続きせず、15年以上彼女がいない状態です。母親はすでに複数の孫がいるにも関わらず、「内孫がほしい」と望んでおり、彼はどう対応すれば良いのか悩んでいます。父親は結婚について何も言わないため、その点は少し気が楽です。
地方の結婚支援の経験から見ると、農家の後継ぎが結婚に至る過程にはさまざまな形があります。親からの結婚圧力がある一方で、「農家の嫁」というだけで女性に敬遠されることも少なくありません。しかし、農家という条件を逆手に取り、「家で面倒を見られるから、君は外で自由に働き続けてくれていい」と提案して結婚した男性もいます。農業に対する興味を持つ女性も増えており、結婚相手の仕事をサポートする考え方もあります。
もし結婚自体に対して本当に興味がないのであれば、無理に婚活をする必要はありません。母親の期待やプレッシャーをやり過ごしながら、自分の生活を続けるのも一つの選択です。親との同居が不快であれば、妹さんのように敷地内で別居する方法も考えられます。最も大切なのは、妹さんと良好な関係を築くことです。それが、今後の生活をより快適にする鍵になるでしょう。
愛知県がAI活用の結婚支援センターを創設!少子化対策の新たな取り組み
愛知県が新年度から導入する「結婚支援センター」は、オンライン専用のAI(人工知能)を活用した新しい試みです。一般会計の当初予算案には、このセンターの関連費用が組み込まれており、自治体がオンラインで婚活支援を行うのは珍しいことです。人口減少が続く中、県は少子化対策の強化を目指しており、AIを駆使して結婚のサポートを行う予定です。
このセンターでは、利用者がサイト上に趣味や特徴、希望する結婚相手の条件などの情報を入力すると、AIが最適なマッチングを行います。その後、専門の相談員が成婚に向けたアドバイスを提供する仕組みです。利用者にとっては無料で、入会金や会費も不要になる見込みです。センターの開始時期は未定ですが、運営事業者は公募で決定する予定です。
愛知県の人口は2020年から減少に転じ、2023年9月までの1年間で1万6624人が減少しました。また、2022年の合計特殊出生率は1.35で、出生数は5万1152人と1947年以降で最少となっています。2000年と比べて2万人以上減少しており、大村秀章知事はこの危機的状況を食い止めるために全力を尽くす意向を示しています。
愛知県が婚活支援に力を入れる背景には、若者の未婚率の高さがあります。2020年の国勢調査によると、県内の30~34歳の男女のうち41%が未婚です。一方、県が2018年に実施した県民調査では、独身者の83%が「いずれ結婚するつもり」と回答しています。未婚の理由として最も多いのは「結婚したい相手にまだ巡り合えない」というもので、結婚意欲があるものの理想の相手を見つけるのが難しい現状が浮き彫りになっています。
このため、県は大規模な婚活イベントを企画し、2023年10月には愛・地球博記念公園で行ったイベントに定員の5倍以上の申し込みがありました。新年度には、婚活イベントを実施する市町村に最大50万円の補助を行う制度も導入します。また、低所得世帯への給付や男性の育児休暇取得を支援する奨励金制度も創設されており、子育てしやすい環境づくりにも力を入れています。
婚活サービス最大手IBJ、独占禁止法違反の疑いを免れる!公取委の決定と今後の対応
公正取引委員会は2024年1月22日、東証プライム上場の婚活サービス最大手「IBJ」(東京)が提出した改善計画を認定しました。この措置は、独占禁止法に基づく「確約手続き」により、IBJがライバル企業に不当に不利益を与えたとの疑いを受けての調査に対するものです。しかし、IBJは違反の認定を免れました。婚活事業における公取委の法的措置は、これが初めてのケースとなります。
IBJは全国の結婚相談所の情報を共有し、会員の希望に応じてマッチングを行う「日本結婚相談所連盟」(現・IBJ連盟)を運営しており、約4,000の相談所が加盟し、登録会員は8万人を超えています。同社の子会社には「ツヴァイ」なども含まれています。
2021年9月以降、IBJは加盟相談所に対し、ライバル3社が運営する結婚相談所連盟に重複して加盟している場合、退会を求める措置を講じました。退会の意向を示さなかった相談所には、IBJとツヴァイなどが運営する相談所の会員を紹介せず、会員が自らお見合い相手を探すウェブ検索の対象からも外すなどの措置を取りました。
公取委は2023年3月にIBJに対する立ち入り検査を実施し、IBJは問題を認め、退会要請などの措置を取りやめる計画を作成しました。IBJは、「結婚相手を安心して探してもらうために、コンプライアンスの徹底を一層強化する」とコメントしています。
婚活の悩み解決!30代前半保育士が直面する結婚と恋愛のジレンマとは?
30代前半の保育士として働くあなたが、結婚や恋愛に対する悩みを抱えているのはよく理解できます。4人姉妹で、年齢が30代から40代にかけているにもかかわらず、誰一人として結婚しておらず、恋愛の話題も家庭内では全く触れられていないと伺いました。このため、婚活をしているのかどうかもわからない状況です。両親に孫の顔を見せられないことが、非常に申し訳なく感じられるのは理解できますし、「絶対に子どもを産みたいけれど、相手がいない」という焦りもよくわかります。
20代後半から婚活を続けてきたものの、出会うのはどうしても付き合いたいとは思えない男性ばかりで、相性も合わなかったとのこと。また、付き合った人の中にはモラハラをする人もいて、男性を信じることが難しくなってしまったのでしょう。それでも、夫を必要とせず、精子提供を受けて子どもを育てる方法まで考えるようになったことには、深い悩みと諦めがあるのだと思います。
あなたが真面目に自分磨きをし、働きながら貯金もしているにもかかわらず、なぜ神様が不公平に感じるのか、その気持ちもよくわかります。しかし、婚活の目的が単に親に孫の顔を見せることだけであるなら、少し視点を変えてみるのも一つの手です。結婚相談所でのカウンセリングを受けることで、自分の求める条件や出会いの幅を見直してみるのも良いかもしれません。
ただし、問題はそれだけではないように感じます。あなたが男性を自分の希望をかなえるための道具として見てしまっているとしたら、それが相手に伝わり、うまくいかない原因になっている可能性があります。その考えが必ずしも悪いわけではありませんが、欧米では精子提供を受ける方法も一つの選択肢として存在しています。しかし、もしパートナーとして男性と人生を共にすることを考えた場合、婚活の形が変わってくるかもしれません。相手を人生の伴侶として見つめ直し、コミュニケーションを重ねていくことで、新たな可能性が見えてくるでしょう。それが、婚活を提案する者としての私にとっても大変嬉しいことです。
恋活イベント速報!多治見市の『恋フェス第1弾』で婚活のチャンスをゲットしよう
多治見市が独身の男女に出会いのチャンスを提供するため、2月22日に「恋フェス第1弾」を開催します。このイベントでは、20~40歳代の男女各20人を募集しており、参加者は市内の飲食店「ウラボルコ」で行われる午後6時半からのイベントで、自己紹介やゲームを通じて楽しく交流することができます。
多治見市はこれまで、結婚相談所の月2回の開設やモーニング婚活、ランチ婚活といった多様な婚活施策を実施してきましたが、今回はさらに広範囲で出会いの場を提供しようとしています。第1弾の会費は4,000円で、ビュッフェ方式と飲み放題が含まれています。また、3月20日には「恋フェス第2弾BBQ!」も計画されており、初めて出会ったカップルがさらに交流を深める機会が設けられています。
なお、参加者の市内在住や在勤の条件はなく、誰でも申し込むことができます。第1弾の申し込み締切は2月14日です。
南部梅林の歩婚ツアーで花見と婚活を同時に楽しむ!2024年2月4日のイベント詳細
2024年2月4日、南部梅林(みなべ町)で開催される「歩婚(あるこん)ツアー」は、花見を楽しみながら結婚相手を見つけるユニークなイベントです。参加者は、独身の28歳から45歳程度の男女で、1月14日まで募集を受け付けています。
このツアーでは、梅林を散策した後、梅を使ったジャム作り体験を通じて他の参加者と交流を深めます。最後には、気に入った相手の名前をカードに記入し、カップルが成立すればその場で発表する機会も設けられています。
イベントは、梅林内の飲食店「南部梅林公園茶屋」の糸川昭三さん(73)が主催しており、2014年から毎年実施されています。これまでに約300人が参加した実績があります。糸川さんは、「全国でも有数の美しい梅林を楽しみながら、素敵なパートナーに出会ってほしい」と期待を寄せています。
参加費は、男性が3000円、女性が1500円で、各10人程度の募集となっています。イベントは午前11時から午後5時ごろまで行われます。
徳島大学発の「カリスマ鑑定団」が婚活・就活を革新!顔の動きで心の魅力度を測定する新システム
徳島大学は、顔の微細な振動や周波数を解析することで「心の魅力度」を評価する新しいシステム「カリスマ鑑定団」を開発したと発表しました。このシステムは、婚活や就活における自己診断に利用できるだけでなく、将来的には医療分野への応用も視野に入れています。
「カリスマ鑑定団」は、スマートフォンなどで約1分間静止した顔の動画を撮影し、その表情の微細な動きや頭部の振動、周波数を解析します。このデータをもとに、攻撃性やストレス、安定性、自制心などの10項目について点数化し、10万人分のビッグデータと照らし合わせて評価します。評価は、心の健康や才能、情熱、開運力、モテ度など5つの要素を総合的に判断し、最高350点満点で心の魅力度を測定します。260点以上が「カリスマ」、230点以上が「エリート」、200点以上が「ホープ」といった5段階で評価し、それに応じたアドバイスを提供します。
このシステムに使われている「バイブライメージ技術」は、カメラで撮影した画像情報を解析し、人の微細な動作や振動を捉えます。この技術は、かつて旧ソ連がスパイを見つけるために開発され、日本でも防犯システムなどに応用されています。徳島大学の宇都義浩教授(情報工学)は、「このシステムは自分で取り繕えない無意識の動きを解析するもので、うつ病治療など医療分野でも活用できるよう研究を進めたい」と述べています。
「カリスマ鑑定団」は、脊椎動物全般、例えば犬や猫の「心の魅力度」も判定可能で、これまでに就職活動や婚活での自己分析に利用されてきた実績があります。
年収500万円以上は必須?婚活市場で求められる条件と男性の苦悩
現代の婚活市場では、女性が求める条件がますます厳しくなっています。1990年代に「3高」として知られる「高収入」「高学歴」「高身長」が話題になりましたが、現在の状況ではさらに複雑化しているようです。例えば、2023年12月に東京・日本橋で開催された「お金の価値観」をテーマにした婚活イベントでは、参加者たちが「高級レストランでのデート」か「居酒屋でのしっぽり」かを選ぶクイズが行われ、金銭感覚が大きな決め手となっていることが浮き彫りになりました。
このようなイベントに参加した女性の一人は、自身の収入と同等かそれ以上の年収を持つ結婚相手を求めると語り、家事や育児を担ってくれるパートナーを望んでいます。一方、婚活を経験した男性の中には、理想の出会いがなかなか実現せず、自分が求めるのは「優しさ」と「自分好みの容姿」だけだと嘆く人もいます。
明治安田総合研究所の調査によれば、結婚相手に求める条件として「話や価値観が合う」「一緒にいて楽しい」といった点が上位に挙げられる一方、女性は「収入」といった経済力を重視する傾向が強いとされています。具体的には、女性の60%が年収500万円以上の相手を望んでおり、これは男性の21.6%が求める条件と大きな差があります。
国税庁のデータによれば、25~29歳の男性の平均年収は420万円、30~34歳では485万円であり、年収500万円以上の未婚男性は4人に1人しかいないとのことです。共働きが増えているとはいえ、多くの女性は依然として男性に家計の主たる責任を求める傾向が見られます。このような背景から、低収入の男性が婚活市場に参入するのをためらう「弱者男性」が増えているのです。
また、年収だけでなく、容姿や年齢も婚活市場での重要な要素です。例えば、高収入の男性が「ハイスペック男性」として婚活パーティーに参加した際、年齢や容姿で選ばれることが多く、結局は婚活を断念せざるを得なかったケースもあります。このように、現代の婚活市場では、経済力、社会的地位、容姿など複数の要素が複雑に絡み合い、男性たちの悩みが深まっています。
「恋愛学」の専門家である早稲田大学の森川友義教授は、高学歴・高収入の女性が増えている一方で、男性の年収や大学進学率がそれほど変わらないため、マッチングが難しくなっていると指摘しています。女性が高い条件を求める一方で、男性の立場は厳しさを増しているという現実が、婚活の難しさを物語っています。
若年性アルツハイマーと闘う医師の夫婦:認知症と向き合った20年の物語
人口減少が進む中、結婚や出産を支援する取り組みが全国的に広がっています。栃木県も2024年には婚活支援を重要施策として掲げていますが、そんな動きの中で、未婚者や事実婚の選択肢も増え、結婚のあり方が多様化してきました。夫婦の本質や、その喜びと葛藤について改めて考えることが求められています。
東京大学の元教授で脳神経外科医の若井晋さん(当時54歳)は、2001年に認知症を疑うような症状に悩まされ、日記にその不安をつづっていました。日々、漢字を何度も書き直し、状態を確認しようとする様子が記されています。5年後に「若年性認知症」と診断された晋さんは、その後も家族と共に難しい日常を乗り越えていきました。
晋さんと妻の克子さん(77歳)は1974年に結婚し、4人の子供をもうけました。晋さんは独協医科大学での勤務後、国際地域保健学の教授に転身し、順調なキャリアを築いていましたが、認知症の症状が現れると、その生活は次第に厳しくなりました。2006年に若年性アルツハイマー型認知症と診断された後も、克子さんは支え続けました。
2007年に札幌市で行われた認知症患者の講演会が転機となり、晋さんは病気を公表しました。以降、克子さんと共に講演活動を行い、認知症の理解を広めるとともに、自身の経験を多くの人々と共有しました。講演活動は、二人の生活に新たな意味をもたらし、多くの聴衆に感動を与えました。
しかし、2013年以降、晋さんの病状は急速に悪化し、寝たきりになりました。克子さんは最後まで付き添い、彼の介助を行い、2021年に晋さんが亡くなると、彼の死を悼むと共に、彼を支えたことに意味があると感じました。克子さんは「星の王子さま」の著者・サンテグジュペリの言葉を通じて、彼の死に意味を見出し、自身の生きる意味を見つけています。
2024年現在、克子さんは自著を通じて若者に死生観を考えるきっかけを提供し、認知症患者の家族向けの講演も続けています。彼女の姿勢は、病気と闘う人々に深い感銘を与え続けています。
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