2019年6月4日、政府は「デジタル・ガバメント閣僚会議」を開催し、マイナンバーカードの普及を促進するための総合的な対策を決定いたしました。この取り組みは、国民の皆さまにとっての利便性を飛躍的に高めることを目的としており、2022年度中には、ほぼ全ての住民にマイナンバーカードが行き渡ることを想定しているようです。内閣官房長官の菅義偉氏は、「デジタル社会の基盤であるマイナンバーカードの普及促進に取り組んでほしい」と指示を出しており、国を挙げてデジタル社会の実現を推し進めていく強い姿勢が伺えますね。
この普及策の最大の切り札とされているのが、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする仕組みです。2021年3月からは、まず一部の医療機関でカードを保険証の代わりとして使うことができるようになり、その後、2022年度中には全国のほぼ全ての医療機関で対応が完了する見通しとのことです。政府は、このためのシステム整備に対して積極的に支援を実施していく方針を示しています。私たちの生活に欠かせない医療の現場で、カード一枚で済むようになるのは、非常に大きな変化だといえるでしょう。
さらに、マイナンバーカードを持つことのメリットは、医療現場での利便性向上だけに留まりません。確定申告の際に行う医療費控除の手続きも、非常に簡単になる見込みです。また、マイナンバーの個人向けサイトである「マイナポータル」を通じた医療情報の閲覧が可能になります。具体的には、2021年から閲覧できるようになり、同年3月からは、いわゆる「メタボ健診」のことで知られる特定健康診査の情報が、そして同年10月からは過去に処方された投薬履歴までも確認できるようになる計画です。ご自身の健康情報や医療履歴を一元的に把握できることは、適切な健康管理を行う上で大いに役立つはずです。
このほかにも、ハローワークでの手続きの電子化も進められます。例えば、雇用保険の求職者給付申請をする際に、従来は必要とされていた写真の添付が不要になる予定です。また、働く人のスキルアップを支援する教育訓練給付金についても、インターネット経由での申請が可能となる見込みです。これにより、手続きにかかる時間や労力が大幅に削減され、求職活動や能力開発に専念しやすくなるでしょう。この一連のデジタル化は、行政サービスをより身近で使いやすいものへと変貌させることを目指しています。
また、カードを普及させるためのユニークな施策として、電子マネーをマイナンバーカードに貯め、買い物で利用できるようにする仕組みの導入も予定されています。さらに、2020年度からは、特定の利用に対してポイントを還元する制度も導入される計画です。このように、日常の消費活動と結びつけることで、カードを持つことへの経済的なメリットを創出し、普及を後押ししようという意図が見受けられます。これは、行政手続きの効率化という側面だけでなく、経済効果も期待できる、非常に賢明な策だと私は考えます。
このマイナンバーカードの保険証利用を中心とした政府の総合対策に対して、SNS上では早くも大きな反響が寄せられています。特に「保険証を忘れて病院で困ることがなくなるのは助かる」「確定申告が簡単になるなら早く導入してほしい」といった、利便性の向上を歓迎する声が多く見受けられます。一方で、「情報漏洩や不正利用のリスクはないのか」「高齢者など、デジタル機器の扱いに不慣れな人へのサポート体制はどうなるのか」といった、セキュリティ面やデジタル・ディバイド(情報格差)への懸念を示す意見も少なくありません。政府は、国民の不安を払拭するために、安全対策とサポート体制の構築についても、より一層丁寧な説明と取り組みが求められるでしょう。
デジタル社会の未来を形作る「マイナンバーカード」の可能性
この一連の施策は、日本が真のデジタル社会へと移行するための重要な一歩となるでしょう。マイナンバーカードは単なる身分証明書ではなく、行政サービスの入り口であり、私たちの生活を豊かにする情報インフラとして機能することが期待されます。健康保険証や医療情報、さらにはポイント還元といった経済的なインセンティブを結びつけることで、カードの利用頻度を高め、国民の皆さまがデジタル技術の恩恵を日常的に感じられるようになるはずです。私は、この取り組みが、行政の効率化だけでなく、国民一人ひとりの生活の質(QOL)を向上させる大きなポテンシャルを秘めていると確信しています。
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