G20で見えたジェンダーギャップの現実!クオータ制の是非と「2019年参院選」で私たちが描くべき次世代のロールモデルとは?

2019年06月28日から2019年06月29日にかけて、大阪の地でG20サミットが開催されました。世界20カ国・地域の首脳陣に加え、招待国や国際機関の代表など、計38名ものリーダーが集結した光景は圧巻の一言です。しかし、その集合写真に写る女性の数はわずか3名にとどまり、国際政治の舞台における深刻なジェンダーギャップを象徴する結果となりました。

SNS上でもこの写真に対して「あまりにも男性ばかりで違和感がある」「世界の意思決定が多様性に欠けているのではないか」といった厳しい意見が相次いでいます。こうした現状を打破しようと、G20直前の東京では世界各国の女性国会議員400名以上が集まり、政治の世界を変えるための熱い議論が交わされました。そこで焦点となったのが、議席の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」の導入です。

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制度か意識か?クオータ制とパリティ実現への道筋

「クオータ制」とは、性別の不均衡を是正するために候補者や議席の割合を法律や規約で割り当てる制度のことですが、その評価は世界でも分かれています。導入済みの国々からも、人数合わせによって経験不足な議員が増え、議会の質が低下することを懸念する声が上がりました。一方で、自然な変化を待てば男女均等な「パリティ」の達成に100年もかかるとする試算もあり、暫定的な措置として有効だという主張も根強く存在します。

例えばノルウェーでは、国としての強制的なクオータ制は存在しないものの、各政党が自主的に候補者の男女比を定めています。これは「選挙に勝つためには男女同数の候補者を揃えるのが当然」という意識が社会全体に浸透している証拠でしょう。OECDの報告でも、女性閣僚の登用と国民の政権への信頼度には強い相関関係があるとされており、多様な視点が政治に反映されることは、社会の安定に直結すると考えられます。

「当たり前」を疑う勇気が育む、新しいリーダー像

制度の是非を超えて参加者が一致したのは、ロールモデル、つまり「お手本となる存在」の重要性です。私たちは無意識のうちに「リーダー=男性」というステレオタイプを抱きがちですが、実際に活躍する女性リーダーの姿を目の当たりにすることが、国民の意識を最も速く変えてくれます。ネット検索の上位が男性ばかりの現状を、私たちは多様な顔ぶれへとアップデートしていかなければなりません。

海外ではこうした固定観念を打破する動きが加速しており、おとぎ話の王様を女性が演じたり、歴史上の偉人をあえて異なる人種の役者が演じたりする挑戦が続いています。私は、こうした「文化的な揺さぶり」こそが社会のOSを書き換えるために必要だと確信しています。既存の枠組みに縛られず、自由なリーダー像を描ける環境を整えることこそが、未来の可能性を広げる鍵となるのではないでしょうか。

日本では、2019年05月に施行された「政治分野における男女共同参画推進法」を受け、2019年07月21日に初の国政選挙となる参議院議員選挙が行われます。法律という追い風が吹く中で、どれほど多くの女性ロールモデルが誕生するのか、日本社会の成熟度が今まさに試されています。一人ひとりの一票が、次世代により多様な景色を見せるための大きな力になることを願ってやみません。

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