💊**【独禁法違反】後発医薬品の価格カルテルで初の課徴金!コーアイセイに公取委**が厳正処分、日本ケミファの処分見送りはなぜ?

2019年6月4日、日本の医薬品業界に衝撃が走る出来事がありました。 公正取引委員会(公取委)は、後発医薬品(ジェネリック)の卸売価格に関して、企業間で不正な価格カルテルを結んでいたとして、株式会社コーアイセイ(山形市)に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)の認定を下し、厳正な処分を命じたのです。 これは、後発薬の販売を巡る独占禁止法違反で行政処分が下された初めての事例であり、業界の構造的な問題に一石を投じるものと見られます。

コーアイセイが科された処分は、137万円の課徴金納付と、再発防止のための排除措置命令です。 公取委の調査によれば、このカルテルは「薬の公定価格(薬価)を引き上げ、自社の利益を確保する狙い」で結ばれていたとされています。 薬価とは、医療機関が患者に提供する薬に対し、国が定める公的な価格のことで、これが引き上げられると、結果的に国民医療費の増大に繋がる可能性があります。 製薬会社が本来、品質の維持・向上に注力すべきところ、このように利益を優先する行為に及んだことは、医療の信頼性を揺るがしかねない由々しき事態だと言えるでしょう。

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不正な価格協定の具体的な内容と、もう一方の企業の判断

今回、価格カルテルの対象となったのは、腎臓病患者に処方される「炭酸ランタン」の後発薬です。 特に、水なしで口の中で溶けて服用できる利便性の高い**「OD錠」(オーディ錠:Oral Disintegrating Tablet、口腔内崩壊錠)と呼ばれるタイプの錠剤が標的となりました。 この問題に関わったのは、コーアイセイだけでなく、日本ケミファ株式会社も共同開発契約に基づいて、コーアイセイに製造を委託する形で関与していたことが明らかになっています。

両社は、まず2018年6月に「安売りをしない」という基本方針を相互に確認しました。 そして、その後の8月上旬までに、卸売業者への価格として目安を決定していたとされています。 具体的な手法としては、日本ケミファが価格水準を提示し、コーアイセイがそれを受諾するという形が取られていたとのことです。 本来、市場の競争原理によって価格が決定されるべきところを、このように企業間で事前に価格を取り決めることは、消費者の利益を損なう独占禁止法の禁じる行為にほかなりません。

しかし、公取委はカルテルへの関与を認めながらも、日本ケミファに対しては行政処分を見送るという判断を下しました。 その背景には、日本ケミファが違反行為を自主的に公取委に申告したという経緯があります。 これは、独占禁止法が定める「リーニエンシー制度」(課徴金減免制度)の適用を受けたものと考えられます。 この制度は、カルテルなどの違反行為を自主的に公取委に申告した企業に対して、課徴金の減免を行う仕組みであり、不正行為の解明と摘発を促す重要な役割を果たしているのです。

SNSでの反響と、今後の医療業界への提言

このニュースが報じられると、SNS上では「やはりジェネリックも安心できないのか」「医療費削減のために後発薬を推奨しているのに、価格操作とは何事だ」といった、製薬会社に対する厳しい意見が多く見受けられました。 後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、新薬の特許が切れた後に同じ有効成分で製造・販売される薬で、新薬よりも安価であるため、国の医療費抑制策の要として普及が強く推進されています。 それだけに、この不正行為は、医療費適正化への取り組みに対する信頼を大きく損なうものであり、医療関係者、そして国民にとっても非常に残念な出来事と言えるでしょう。

私見ですが、今回の処分を機に、製薬業界全体が襟を正す必要があると考えます。 後発医薬品メーカーは、価格の安さだけでなく、品質の確かさと安定供給によって信頼を勝ち取ることが本来の使命ではないでしょうか。 競争が激化する市場環境の中でも、企業が健全な競争を通じて、患者さんや医療機関にとって最良の価値を提供し続けることが、長期的な企業価値の向上にも繋がるはずです。 公取委による今回の断固とした措置は、業界の透明性と公正な競争**を確保するための強いメッセージとして、重く受け止められるべきでしょう。

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