24時間体制で命や生活を支える医療・介護の現場では、スタッフ間のスムーズな連携が何よりも重要視されます。しかし、常に誰が勤務していて、誰に連絡すべきかを把握するのは意外と困難な作業ではないでしょうか。インターホンの最大手として知られるアイホン株式会社が、こうした現場の悩みを解決する画期的なスマートフォン向けアプリを開発したというニュースが、2019年07月17日に発表されました。
今回発表されたのは、医療や介護施設で働くスタッフが使用する業務用スマートフォンに導入できる、高度なアドレス帳アプリです。このアプリの最大の特徴は、複雑なシフト勤務(交代制で24時間をカバーする勤務形態)に対応し、今まさに誰が現場で働いているのかをリアルタイムで検索できる点にあります。これまでは掲示板や紙の表を確認しなければ分からなかった情報が、手元のスマホ一台で瞬時に完結するのは非常に画期的と言えるでしょう。
情報共有の「タイムラグ」を解消する最新デジタル技術
そもそも医療や介護の現場で導入されている「シフト勤務」とは、早番・日勤・遅番・夜勤といった具合に、複数の時間枠で担当者が入れ替わるシステムを指します。この形態では、引き継ぎ時や緊急時に「今の担当リーダーは誰か」を確認する手間がどうしても発生していました。アイホンの新アプリは、こうしたタイムラグをデジタル技術で解消し、スタッフ間の相互連絡をこれまで以上に円滑にすることを目指して開発されています。
SNS上では、このニュースに対して早くも多くの期待の声が寄せられているようです。「夜勤中に誰に相談すればいいか迷わなくて済むのは助かる」「電話帳を探す時間がなくなるだけで、ケアに集中できる時間が増える」といった、現場目線でのポジティブな意見が目立ちます。やはり、緊迫した場面が多い医療現場において、数秒の迷いを取り除けるツールの登場は、多くの専門職の方々にとって待ち望んでいた機能だったことが伺えますね。
筆者の個人的な視点では、この取り組みは単なる便利ツールの提供に留まらず、現場のストレス軽減に大きく寄与するのではないかと考えています。医療・介護職は精神的にも肉体的にもハードな仕事であり、コミュニケーションの齟齬がミスに直結するリスクも孕んでいるものです。アイホンのような信頼性の高いメーカーが、こうした地味ながらも本質的な課題に切り込んだことは、業界全体のICT化を加速させる素晴らしい一歩だと確信しています。
また、このアプリが普及することで、スタッフの交代時に起こりがちな「情報の抜け漏れ」も防げるようになるでしょう。スマートフォンという身近なデバイスを活用することで、デジタル機器に不慣れな層でも直感的に操作できる工夫がなされている点も、普及の鍵を握る重要なポイントです。2019年07月17日の発表を皮切りに、多くの施設でこのシステムが導入され、現場の笑顔が増えることを願ってやみません。