近年、ペットや小さなお子様の見守りはもちろん、留守宅や店舗の防犯対策として、ネットワークカメラの需要が急速に高まっています。ネットワークカメラとは、撮影した映像をインターネット回線(ネットワーク)経由で、お手持ちのスマートフォンやパソコンに表示できる便利なカメラのことです。その中でも今、注目を集めているのが、バッテリーを内蔵し、電源やLANケーブルといった配線が一切不要で使えるワイヤレスモデルです。プラネックスコミュニケーションズが2019年6月6日に発表した「どこでもスマカメ」は、まさにその代表格と言えるでしょう。
この「どこでもスマカメ」の最大の魅力は、驚異的なバッテリー持続力にあります。メーカーの検証によると、1日に動体検知を約5回行い、その都度90秒の動画を3回撮影するという一般的な利用シーンを想定した場合、なんと最大2ヶ月間もの間、一度も充電することなく稼働できる設計になっています。Wi-Fiに対応しているため、電源ケーブルだけでなく、有線接続に必要なLANケーブルも不要。これにより、これまで電源の確保が難しかった屋外や、配線が邪魔になる場所でも、手軽に監視カメラを設置することが可能になるのです。
暗闇での撮影能力も非常に優れています。本体には赤外線発光ダイオード(LED)が内蔵されており、部屋の照明を消した真っ暗な場所でも、モノクロ映像ながらもきわめて鮮明な映像を記録できます。実際に撮影テストを行った結果、人の顔も十分に判別できるほどの実力でした。通常のカラー撮影と赤外線による暗視撮影は、周囲の明るさに応じてカメラが自動的に切り替えてくれるため、特別な操作は必要ありません。この機能は、夜間の防犯対策を強化したいと考えているユーザーにとって、特に魅力的なポイントになるでしょう。
また、この製品にはマイクとスピーカーも搭載されているのが特徴です。スマートフォンにインストールした専用アプリを使えば、カメラの近くにいる人に対して、ユーザーが遠隔地から呼びかけたり、逆に相手からの応答音声を聞き取ったりといった双方向のコミュニケーションが可能です。ただし、注意点として、電話のようにリアルタイムで同時に話したり聞いたりする「全二重通信」ではなく、どちらか一方が話しているときはもう一方は聞くことしかできない「片方向通信」の仕様になっています。携帯電話回線を経由して試用したところ、音声が出てくるまでに最大で数秒程度の遅延(ラグ)が発生する場合もありましたが、クリアな音声で聞き取ることができました。
防犯・見守り用途に欠かせない動体検知機能も搭載しています。カメラの前で動きを検出すると、自動的にスマートフォンへ通知したり、録画をスタートさせたりすることができます。録画データを保存するためには、同社が別途販売している専用の記録機が必要になりますが、この記録機を経由することで、オンラインストレージサービスである**「グーグルドライブ」や「ドロップボックス」に映像を保存できるのは大変便利です。これにより、万が一カメラ本体が盗難に遭っても、記録した映像がクラウド上に残るため、確実な証拠保全につながります。
映像の画質は最大1280×720ドット(HD画質)に対応し、カメラの向きは本体内で固定されています。しかし、左右130度という広角の画角**を持っているため、部屋全体や広い範囲を監視する目的であれば、ほぼ問題なくカバーできます。特定の場所を拡大して見たいという望遠機能は持っていないため、その点は用途に応じて検討する必要があるでしょう。大手家電量販店での販売価格はカメラ本体が2万7000円前後、記録機が5000円台と、合計で3万円ほどの出費になります。ワイヤレスで配線が不要という利便性を考慮すると、やや高価に感じられるかもしれませんが、電源の確保が困難な場所や、設置の自由度を最優先したい場合には、その価格に見合うだけの価値がある製品だと断言できます。
SNSで大反響!「配線ストレスからの解放」がユーザーを魅了
この「どこでもスマカメ」は、SNSでも大きな反響を呼んでいます。特に多くのユーザーが称賛している点は、**「電源ケーブルからの解放」**という圧倒的な利便性です。「これなら自宅の玄関ポーチやベランダにも気軽に置ける」「配線のための穴開け工事をしなくて済むのが本当に嬉しい」といった、設置場所の自由度が向上することへの喜びの声が多数寄せられています。また、最大2ヶ月間というバッテリーの持続力に対しても、「頻繁な充電が不要なのが助かる」「充電忘れの心配が減る」といった、手間がかからない点を評価するコメントが多く見受けられました。防犯や見守りという目的に対して、配線という最大のストレス要因が取り除かれたことで、ユーザーの「安心したい」というニーズがより現実的に満たされるようになったと言えるでしょう。
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