世界中の喉を潤す飲料の巨人、米コカ・コーラが2019年07月23日に発表した2019年04月から06月期の決算は、まさに圧巻の内容となりました。純利益は前年の同じ時期と比べて13%も増加し、26億700万ドル(日本円で約2800億円)という驚異的な数字を叩き出しています。この躍進を支えたのは、健康志向の高まりを完璧に捉えた戦略的な製品展開に他なりません。
特に注目すべきは、無糖炭酸飲料の代名詞となった「コカ・コーラ・ゼロ・シュガー」の圧倒的な人気でしょう。この製品はなんと7四半期連続で売上高を伸ばしており、今や世界的なヒット商品へと成長を遂げました。糖質を気にする現代人のニーズに合致したことが、ブランド全体の活力を引き出す原動力となっているようです。SNS上でも「ゼロシュガーなら罪悪感なく飲める」「味が以前より美味しくなった」といった好意的な意見が溢れています。
また、主力製品であるオリジナルの「コカ・コーラ」も販売数量を4%増加させており、王者の風格を見せつけました。一方で、同社は伝統的な炭酸飲料の枠組みを飛び越え、新たな領域への挑戦も加速させています。2018年に買収を完了した英国のコーヒーチェーン大手「コスタ」との相乗効果が早くも現れ始めており、収益構造に厚みが増している点は見逃せません。ここでいう「買収」とは、企業が別の企業の経営権を手に入れることで、事業の多角化をスピーディーに進める手法を指します。
こうした好調な業績を背景に、コカ・コーラ社は2019年12月期通期の売上高予想を上方修正しました。これは、当初の計画よりもさらに稼げる見込みが立ったことを意味しており、投資家の間でも同社の成長性に対する期待が一段と高まっています。コスタと共同開発した新作の缶コーヒーを英国で投入するなど、コーヒー市場への本格参入は、飲料メーカーから「総合飲料企業」へと進化する同社の強い意志を感じさせます。
さらに驚くべきことに、日本国内では今秋からレモン酎ハイの全国販売が予定されています。保守的なイメージを覆し、アルコール飲料という新天地に踏み出す決断は、時代の変化に敏感な同社ならではの英断と言えるでしょう。私個人としては、ブランドの伝統を守りつつも、コーヒーや酒類といった異分野へ果敢に攻め込む姿勢に、既存の成功に甘んじないトップ企業の凄みを感じずにはいられません。
2019年07月26日現在、米コカ・コーラが仕掛ける多角化戦略は、消費者のライフスタイルに深く浸透しつつあります。炭酸飲料で築いた強固な基盤を活かしつつ、日常のあらゆるシーンに「コカ・コーラ印」の飲み物を忍び込ませる彼らの戦術は、今後も世界中の市場を席巻することでしょう。次の一手がどのような驚きを私たちに届けてくれるのか、その動向から目が離せそうにありません。
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