2019年6月6日、日本経済新聞社と就職・転職支援で実績豊富な日経HRが共同で実施した「大学イメージ調査」の結果が公表されました。この調査は、企業の人事担当者が過去2年間に採用した学生について、「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」という4つの側面から大学のイメージを評価するというもので、815社から有効回答を得ています。この結果が、就職活動を行う学生や、将来の採用を考える企業にとって、非常に重要な示唆を与えてくれることでしょう。
特に近畿地方のランキングは、大変興味深い結果となりました。なんと、トップ5を国公立大学が独占するという、盤石の強さを見せつけたのです。その中でも、栄えある1位に輝いたのは京都大学でした。京大は近畿エリアだけでなく、全国ランキングでも堂々の2位に位置しており、その評価の高さがうかがえます。企業からの評価ポイントとして特筆すべきは、「社会実装を企図したカリキュラム・コースがある」という点です。これは、学問的な探求だけでなく、その成果を社会で役立てる、すなわち社会実装を目指す実践的な教育体制が整っていることが、高く評価された証と言えるでしょう。
私見ですが、この「社会実装」への意識こそが、これからの大学教育において極めて重要だと考えられます。大学での学びが、単なる知識の習得で終わるのではなく、現実の問題解決に直結する能力へと昇華されていることが、企業にとって大きな魅力となっているのでしょう。SNSでもこの調査結果に対して、「やっぱり京大は格が違う」「研究だけでなく実務への意識も高いのは知らなかった」といった、驚きと納得の声が多く見受けられました。
近畿エリアの2位には大阪大学が続き、こちらも全国ランキングで3位に入るなど、トップクラスの評価を得ています。阪大の学生について、人事担当者からは「答えが決まっていない事柄に対して主体的にアプローチする思考力がある」との評価が挙がっています。これは、変化の激しい現代社会において、前例のない問題にも臆せず、自ら考えて解決策を見つけ出す主体性と思考力が備わっていることを意味しています。いわゆる「正解のない問い」に向き合う力は、どの企業にとっても喉から手が出るほど欲しい人材像と言えるでしょう。
そして3位には大阪府立大学がランクインし、全国でも10位という健闘ぶりを見せました。こちらの大学については、「バランスがいい」という点が評価されています。これは、特定の能力に偏ることなく、知力、行動力、対人力、独創性といった総合的な能力が、高い水準で備わっていることを示唆しているのでしょう。この結果から、企業は単なる「頭の良さ」だけでなく、社会で活躍するための総合的な人間力を、極めて重視していることが改めて理解できます。
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