🔥【東京五輪新種目】BMXフリースタイル・パーク初代女王へ!大池水杜選手が挑む「ノーハンド」の先に待つ世界最難関トリックとは?

2020年の東京オリンピックで新種目として採用される自転車競技、BMXフリースタイル・パーク。その女子カテゴリーにおいて、初代女王の座を狙い世界に挑戦し続けているのが、大池水杜(みなと)選手(ビザビ)です。昨年ワールドカップ(W杯)で日本勢初の快挙となる優勝を飾ってから、ちょうど1年が経ちました。しかし、現在は世界の進化のスピードに直面し、頂点が遠いと感じるもどかしさも抱えているようです。22歳の大池選手は、その恵まれた長身を活かした独自のトリック(技)を武器に、さらなる高みを目指しています。

2019年4月、アーバン(都市型)スポーツの総合大会「FISE」(広島市)で行われたW杯開幕戦での大池選手の演技は、観客を魅了しました。特に、空中でハンドルから両手を離して広げる「ノーハンド」を決めた瞬間は壮麗の一言に尽きます。長い手足が空中技に映え、まるで獲物を狙う鷹のようにダイナミック。空中や壁(パークの構造物)を利用して繰り出すトリックの華麗さを競うこの種目において、大池選手は目を引く高さで会場を大いに沸かせました。しかし、結果は惜しくも4位。表彰台を逃した原因について、本人は「技の難易度でいえば最底辺ぐらいにいる」と、明確な課題を自覚しています。

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世界が驚愕した「初代女王候補」の進化と壁

幼少期から父親の影響でモトクロスに親しみ、その後BMXに転向した大池選手は、2年前に仕事を辞めて競技に専念するという大きな決断をしました。そして、その努力は実を結び、2018年5月のW杯モンペリエ大会で、男女を通じて日本人として初めての優勝という歴史的な快挙を達成したのです。この勝利は、日本代表の出口智嗣監督が「完璧なラン(演技)」と評するほどの素晴らしいものでした。しかし、監督は同時に、この快挙が海外勢の「目を開かせた」と分析しています。すなわち、大池選手の技術を研究し、欧米勢が持つ高い身体能力と掛け合わせた「ハイブリッドな新しい技」が次々と生まれてきているのです。

実際、世界のトップ選手の進化は目覚ましいものがあります。大池選手自身も、かつて超大技とされていた「バックフリップ」(自転車もろとも後方に宙返りする大技)の完成度を高めていますが、今季W杯で2連勝を果たしているハナ・ロバーツ選手(米国)ら上位陣は、縦や横に回転する「3次元のトリック」を平然と繰り出すようになっています。これにより、大池選手が目立ったミスなく演技を終えても表彰台に食い込めない状況が生まれており、今年のW杯モンペリエ大会では6位、国際自転車競技連合の種目別ランキングも5月末時点で6位に序列を下げています。世界トップレベルの競技の進化のスピードには驚かされるばかりです。

恐怖心との戦いを乗り越え、目指すは五輪での「楽しむ」哲学

出口監督は、世界との差を埋める必要性を認めつつも、「伸びしろはある。あとは(新技に挑戦する)恐怖心との戦い」だと、大池選手の可能性に期待を寄せています。世界のトップレベルの選手たちと並ぶ難度の高いトリックを習得できれば、大池選手の持ち味である長身を活かした高さと、緻密な技の正確さによって、再び優位に立つことができると見込んでいるのです。競技人生の大きな「踊り場」とも言えるこの1年ですが、大池選手には悲壮感は全くありません。BMXフリースタイルという競技の第一人者として、「楽しむ」「遊ぶ」という哲学を非常に大切にしてきたからです。

大池選手は、東京オリンピックでは成績はもちろんのこと、BMXというアーバンスポーツの魅力を伝えることにも強い想いを持っています。「アーバンスポーツはアンダーグラウンド(非主流)なものに見られることもあるけれど、オリンピックで楽しみながらうまくなれる競技と思ってもらえたら」と語っています。この言葉が示す通り、大池選手は常に明るい姿勢で世界という名の大きな壁に向かい、その先にあるメダルという目標をしっかりと見据えています。その「楽しむ」姿勢こそが、私たち読者が大池選手に惹かれる最大の魅力だと私は考えます。世界最難関のトリックをマスターし、笑顔でオリンピックの初代女王の座を獲得する日が待ち遠しいです。

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