広島から世界へ誇る技術を発信するマツダが、現在厳しい局面を迎えています。2019年4月から6月期における連結営業利益が、前年の同じ時期と比較して約7割も落ち込む100億円前後となったことが判明しました。これは市場が事前に予想していた約197億円という数字の半分ほどに留まっており、自動車業界全体に大きな衝撃を与えています。
利益が大幅に圧縮された背景には、世界規模で広がる自動車市場の冷え込みがあります。特に屋台骨であるアメリカ市場での苦戦が深刻で、主力モデルのフルモデルチェンジ(車の構造やデザインを全面的に刷新すること)に合わせて強気の価格設定を行ったことが、裏目に出てしまった形です。質の向上を狙った値上げでしたが、消費者の反応は想定以上に厳しかったと言えるでしょう。
さらに追い打ちをかけたのが為替相場の変動です。ユーロやオーストラリアドルに対して円高が進んだことで、海外へ製品を売った際の儲けが減る「輸出採算の悪化」を招きました。SNS上では「マツダのデザインは最高だけど、価格帯が上がって手が届きにくくなった」「マツダ3の質感は素晴らしいのに、今は耐え時か」といった、ブランドへの期待と現状への不安が入り混じった声が目立ちます。
筆者の見解としては、現在のマツダは「高価格・高品質」路線へシフトするための産みの苦しみの中にいると感じます。安売りで台数を稼ぐのではなく、ブランド価値を高める戦略は長期的に見れば正解ですが、短期的な数字がここまで落ち込むと株主からの視線も厳しくなるはずです。次世代エンジン技術などの強みをどう販売増へ繋げるのか、今後の立て直し策に注目が集まるでしょう。
コメント