2019年07月18日に発生した京都アニメーションの放火殺人事件から、2週間という月日が流れました。凄惨な事件の全容が明らかになるにつれ、亡くなられた方々への哀悼の意とともに、生き残った被害者やそのご家族、そして社員の方々が抱える精神的なダメージへの懸念が急速に高まっています。現在、行政や警察、民間団体が手を取り合い、傷ついた人々の心に寄り添うためのサポート体制を必死に構築している最中です。
京都府が設置した専用の相談窓口では、精神医学の知見を持つ臨床心理士らが常駐し、電話や対面でのカウンセリングを実施しています。臨床心理士とは、心の問題を抱える人に対して心理学的なアプローチで支援を行う専門家のことです。彼らは、突然の悲劇によって深い混乱に陥った関係者の言葉を丁寧に拾い上げ、不安を少しでも和らげる役割を担っています。SNS上でも「残された人たちの心が心配」「専門的な助けが届いてほしい」といった声が数多く寄せられました。
時間が経過してから現れる心の傷と「PTSD」への対策
専門家が特に警鐘を鳴らしているのは、事件直後よりも、ある程度の時間が経過してから心身に不調が現れるケースです。これはいわゆる「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と呼ばれる状態で、強烈なショック体験がトラウマとなり、当時の光景がフラッシュバックしたり、激しい動悸や不眠に悩まされたりする疾患を指します。事件から2週間が経過した2019年08月02日現在は、まさにこうした深刻な症状が表面化し始める重要な局面にあるといえるでしょう。
こうした心の傷は、風邪のように数日で完治するものではありません。周囲の熱狂が落ち着き、世間の関心が薄れ始めた頃に、当事者は深い孤独と喪失感に襲われることが多々あります。そのため、一時的なボランティア活動に留まるのではなく、年単位で見守り続ける「息の長い支援」が不可欠なのです。ネット上では、京アニ作品への愛を語り続けることが、回り回ってクリエイターたちの再起を後押しすることに繋がるのではないかという意見も散見されます。
私個人の考えとしては、今回のような未曾有の事件において、被害者支援は「特別」なものではなく「日常」として定着させるべきだと強く感じます。アニメーションという夢を届けてくれた方々が、再び前を向くためには、私たちが彼らの苦しみを忘れず、継続的に寄り添う覚悟を持たねばなりません。窓口の充実だけでなく、社会全体が優しさを持って接する空気感を作ることが、何よりの薬になるはずです。一過性の同情で終わらせない仕組み作りを、今こそ官民一体で進めるべきでしょう。
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