2019年08月02日、甲府財務事務所から最新の経済情勢報告が発表されました。山梨県内における景気の現状について、当局は判断を前回から「据え置き」としています。景気全体を俯瞰すると、現在は「回復のテンポが緩やかになっている」という分析がなされました。この結果を受け、SNSでは「生活実感としてはまだ厳しい」といった声や、「製造業への影響が心配だ」という不安の声が入り混じっています。
今回の報告で特筆すべきは、世界経済の火種となっている「米中貿易摩擦」の存在です。アメリカと中国の二大国間における関税の掛け合いや貿易制限は、山梨の基幹産業である製造業にも影を落としています。しかし、財務事務所の見解によれば、状況がさらに悪化する兆しは今のところ確認されていません。現状維持という判断は、この不透明な国際情勢のなかで踏みとどまっている山梨経済の底力を示唆しているのでしょう。
企業の「景況感」に見える懸念点とこれからの展望
一方で、気になるデータも浮き彫りとなりました。企業の経営者が感じる経済の状態を示す「景況感(けいきょうかん)」において、「下降」と答える割合が拡大しているのです。景況感とは、統計上の数値だけでは測れない「現場の肌感覚」を指す言葉です。たとえ全体の指標が据え置きであっても、現場のリーダーたちが慎重な姿勢を強めている事実は、今後の設備投資や雇用への影響を予見させるため、無視できない要素といえます。
私自身の見解としては、数字上の「緩やかな回復」と現場の「先行きの不安」の乖離を埋めることが、今まさに求められていると感じます。山梨県には世界に誇る精密機械産業や、豊かな観光資源が揃っています。外部環境の波にさらされやすい構造だからこそ、内需を活性化させる独自の施策が鍵を握るはずです。この2019年08月というタイミングは、次のステップへ進むための重要な踊り場に位置しているのではないでしょうか。
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