2020年に開催を控える東京五輪において、競技の要となるマラソンコースの過酷な現状が明らかになりました。ちょうど女子マラソンの号砲まで1年前となった2019年08月02日、気象予報のプロフェッショナルであるウェザーニューズ社が都内で実地測定を敢行したのです。その結果、スタートが予定されている午前06時00分の時点で、すでに気温は30度の大台を突破していました。
気温の高さもさることながら、特筆すべきは70パーセントを超えていたとされる湿度の高さでしょう。早朝とは思えないほどの不快な蒸し暑さが、選手たちの体力をじわじわと奪っていくことが容易に想像されます。SNS上では「朝からこの暑さは異常だ」「ランナーの安全が本当に確保できるのか」といった、選手のコンディションや命に関わる事態を憂慮する声が相次いで投稿されています。
ここで専門的な指標について触れますと、こうした環境下では「暑さ指数(WBGT)」が非常に重要になります。これは気温、湿度、日射の3要素を組み合わせた指標で、熱中症のリスクを判断するためのものです。今回の測定データを見る限り、アスリートが全力でパフォーマンスを発揮するには極めて厳しい、いわゆる警戒レベルの状態にあると言っても過言ではありません。もはや暑さ対策は、競技の一部となりつつあります。
私個人の意見としましては、伝統や慣習に囚われすぎず、何よりも主役である選手たちの健康を最優先にすべきだと強く感じます。ここまで過酷な気象条件がデータで示された以上、さらなる開始時間の繰り上げや、最新の冷却テクノロジーを駆使した沿道対策が不可欠でしょう。世界最高の舞台が悲劇の場所にならないよう、運営側には科学的根拠に基づいた迅速かつ英断ある対応を心から期待したいところです。
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