ねとらぼ好調!アイティメディアが最高益でストップ高、個人投資家が熱視線を送る理由とは?

2019年08月02日の東京株式市場において、インターネットメディアを運営するアイティメディアの株価が猛烈な勢いで急騰しました。前日比100円高となる685円まで値を上げ、制限値幅の上限であるストップ高に到達したのです。これは、前日にあたる2019年07月31日に発表された2019年04月から06月期の連結決算が、極めて良好な内容であったことを受けての反応でしょう。東証1部の値上がり率ランキングでも堂々の2位にランクインしており、市場の注目を一気に集める形となりました。

当時の市場環境を振り返ると、米中貿易摩擦の再燃に対する懸念から、全体相場は冷え込みを見せていました。そのような荒れ模様のなかで独歩高を演じた背景には、同社が海外の景気動向に左右されにくい「内需株」として評価された側面も大きいと考えられます。実際に売買高は通常の4倍近くまで膨れ上がっており、機関投資家だけでなく、多くの個人投資家がこの成長性に期待を寄せて買いを入れた様子がうかがえます。SNS上でも「この地合いでストップ高は強すぎる」といった驚きの声が相次いでいました。

好調を支えた最大の要因は、主力であるメディア広告事業の躍進にあります。特にマスメディアとしての地位を確立した「ねとらぼ」などの運営サイトにおいて、閲覧数を示すページビュー(PV)が順調に伸びたことが、広告収入の増大に直結しました。ページビューとは、特定のウェブページがどれだけ表示されたかという指標であり、これが伸びるほどメディアとしての媒体価値が高まります。結果として、2019年04月から06月期の売上収益は前年比8%増の11億円、営業利益は48%増の1億9200万円という輝かしい数字を叩き出しました。

収益構造の進化とリードジェン事業の底力

同社の強みは、単なる広告収入の増加に留まりません。企業の販売促進活動を支援する「リードジェン事業」も、増収増益に大きく貢献しています。リードジェンとは「リードジェネレーション」の略称で、製品に関心を持つ見込み客の情報を獲得し、データベース化する仕組みを指します。この事業では新システムの導入によって業務の効率化が劇的に進んでおり、さらにシステム刷新に伴う一過性のコスト負担が解消されたことも、利益率を押し上げる追い風となったようです。まさに筋肉質な経営体質へと進化を遂げている印象を受けます。

編集者の視点から分析すると、今回の快進撃はコンテンツの質とビジネスモデルが合致した結果と言えるでしょう。「ねとらぼ」のような親しみやすいコンテンツで集客しつつ、BtoB領域のリードジェンで着実に収益を上げる二段構えの戦略は非常に強力です。売上高営業利益率が19%にまで改善している点を見ても、同社がいかに効率よく稼ぐ仕組みを構築しているかが分かります。デジタルトランスフォーメーションが加速する現代において、情報発信とデータ活用を両立させる同社の姿勢は、今後も業界の指針となっていくはずです。

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