2019年08月14日、総合化学メーカーとして名高いデンカ株式会社から、企業の未来を占う重要な組織改革と人事異動が発表されました。今回の発表は2019年09月01日付で実施されるもので、特にエネルギー分野への戦略的なシフトが色濃く反映されています。世界的に電気自動車シフトが加速する中で、同社がどのような舵取りを行うのか注目が集まるでしょう。
今回の目玉となるのは、千葉工場内に新設される「電池・導電材料開発部」という専門組織の誕生です。この「導電材料」という言葉は、電気をスムーズに流すための素材を指しており、スマートフォンや電気自動車に欠かせないリチウムイオンバッテリーの性能を向上させる鍵を握っています。自社の強みを特定の拠点に集約させることで、開発スピードを飛躍的に高める狙いがあるのでしょう。
人事面では、先進技術研究所で機能性セラミックスの研究を牽引してきた江本秀幸氏が、引き続き同部門のトップとして研究を深めていくことになりました。ここで使われる「機能性セラミックス」とは、熱に強い、あるいは電気を通すといった特殊な性質を持たせた陶磁器のような素材のことです。高度な専門知識を持つリーダーの続投により、次世代の材料開発がさらに加速すると期待されますね。
一方で、これまで研究の第一線にいた広津留秀樹氏は、千葉工場の次長へと抜擢されるとともに、新設される電池・導電材料開発の責任者を兼任します。研究現場で培った知見を、実際の製造拠点である工場へと直接注入するこの人事は、極めて実戦的な布陣と言えるのではないでしょうか。理論と実践が融合することで、高品質な製品の安定供給体制が整うに違いありません。
また、千葉工場の第四製造部には工藤直弥氏が就任し、現場の指揮を執ることになります。これに伴い、前任の佐々木欣夫氏は、男鹿合同生コンおよび秋南デンカ生コンの副社長として、グループ企業の経営基盤を支える役割を担うことになりました。適材適所の配置によって、グループ全体の組織力が底上げされる形となっており、各現場での新たな化学反応が楽しみですね。
SNS上では、「デンカの電池材料への注力がいよいよ本物になってきた」「千葉工場に新部署を作るのは、攻めの姿勢が感じられて頼もしい」といった好意的な反響が数多く見受けられます。投資家や業界関係者の間でも、この2019年というタイミングでの組織強化を、将来の成長に向けたポジティブなシグナルとして捉える声が広がっているようです。
編集部としては、今回の改革は単なる人員の入れ替えではなく、デンカが「素材の力で世界を変える」という意志を明確に示したものだと確信しています。特に電池関連の技術革新は、地球規模の課題である脱炭素社会の実現に直結する分野です。2019年09月01日から始まる新体制が、日本の化学産業にどのような新しい風を吹き込むのか、今後もその動向から目が離せません。