日本が世界に誇る銀色の巨人が、いよいよ国境を越えて本格的な飛翔を始めようとしています。2019年08月14日、円谷プロダクションは海外市場の開拓を加速させる方針を明らかにしました。昭和から平成、そして令和へと語り継がれてきた「ウルトラマン」という稀代のヒーローが、今まさに地球規模のアイコンへと進化を遂げる瞬間を、私たちは目撃しているのかもしれません。
この壮大な計画の背景には、長年続いていた海外での利用権を巡る法的な係争が、2018年にようやく決着したという大きな転換点があります。これまで海外展開を阻んでいた壁が取り払われたことで、同社は世界展開を経営のメイン柱に据えることが可能となりました。まさに、長年の呪縛から解き放たれたヒーローが、無限の可能性を秘めた空へと飛び立っていくような、希望に満ちた展開と言えるでしょう。
ネットフリックスが生んだ「ULTRAMAN」旋風と次なる一手
世界中のファンが熱視線を送る理由の一つに、ネットフリックスで配信されているアニメ「ULTRAMAN」の爆発的なヒットが挙げられます。この作品は、かつての特撮という枠組みを超え、最先端の3DCG技術を駆使して描かれた新しい形のウルトラマンです。等身大のスーツを纏って戦うという斬新なスタイルが、欧米の視聴者にも受け入れられ、早くもシーズン2の制作が決定しました。
ここで言う「3DCG」とは、コンピューター上で立体的な造形物を作り、命を吹き込む映像技術を指します。これにより、従来の着ぐるみでは不可能だった超高速の空中戦や、緻密なメカニックの描写が可能になりました。こうしたクオリティの高さが、目の肥えた海外のアニメファンを虜にしている理由なのです。さらに国内でも幼児向けの新作アニメを開始するなど、世代を超えたファン層の拡大に抜かりはありません。
史上最大級の祭典「ツブコン2019」が東京ドームシティを揺らす
海外へのアプローチは映像作品に留まりません。2019年12月には、東京ドームシティにおいて過去最大規模のファンイベント「TSUBURAYA CONVENTION 2019(ツブコン2019)」の開催が予定されています。これは歴代のヒーローが一堂に会するだけでなく、海外からも多くのファンを呼び込もうとする野心的な試みです。リアルの場でも熱狂を生み出すことで、ブランドの定着を図る戦略でしょう。
編集部としては、今回の円谷プロの動きを「特撮文化のルネサンス(再興)」であると捉えています。単なる懐古趣味ではなく、最新技術とグローバルな視点を融合させ、キャラクタービジネスの新たな地平を切り拓こうとする姿勢には、力強いエネルギーを感じずにはいられません。日本独自の「特撮」というジャンルが、マーベルやスター・ウォーズと並ぶ世界基準のエンタメになる日も近いのではないでしょうか。
SNS上では、この発表を受けて喜びの声が爆発しています。「ようやく公式に世界中へウルトラマンが広まるのか」という期待感や、「海外ファンと一緒にイベントを楽しめるのが待ち遠しい」といった、ファンの垣根を越えた交流を期待する投稿が相次いでいます。2019年という年は、ウルトラマンが真の「宇宙の守護者」として、世界中の人々に再定義される歴史的な1年になることは間違いありません。