【製造業の未来を拓く】3Dプリンティングと設計者育成!浜島精機ら設立の新会社「いいだクラフト」が挑む

長野県飯田市の精密加工メーカー、浜島精機などが、ものづくりの世界で高まる顧客の多様なニーズに対応する新しい事業を立ち上げました。東京都に拠点を置く企業と手を組み、共同出資で新会社を設立。これは、最新鋭の3次元(3D)プリンターを用いた高機能な製品の試作・製造や、設計エンジニア向けの専門的な教育・研修を提供するものです。製造業が抱える様々な課題を解決に導き、地域全体の製品開発力を大きく強化する役割を担うことでしょう。

この注目の新会社は「いいだクラフト」という名前で、ソフトウエア開発やCAD(コンピューターによる設計を意味する専門用語です)などを手掛けるサクライノベーション(東京・江東)との折半出資によって設立されました。資本金は600万円、浜島精機の浜島郁人取締役工場長が社長を兼務されるとのことです。2019年春には、浜島精機の本社にほど近い第2工場内に事業所を開設し、本格的な事業展開をスタートさせています。

いいだクラフトの主な事業は、大きく分けて三本柱となっています。一つ目は、特殊な3Dプリンターを活用した製品の試作・製造。二つ目は、ものづくりに関する設計者向けの質の高い教育・研修プログラムの提供。そして三つ目は、CADなどの設計業務を外部委託(アウトソーシング)として請け負うITを活用したサービスです。これらにより、製造業の現場で求められる革新的なソリューションを提供していく計画です。

特に注目すべきは、導入された3Dプリンターが、高い強度と耐熱性を兼ね備えた高性能樹脂にも対応できる点です。これにより、従来金属で作られていた部品を軽量な樹脂に置き換える「軽量化」ニーズを持つ企業からの受注獲得を目指しています。また、3Dプリンターによる製品製造においては、飯田市の公的な施設との連携も視野に入れているそうです。さらに、特殊なシート表面に凹凸をつけて印刷し、まるで本物のような質感を表現できるプリンターも導入されており、顧客企業の製品開発に新たな可能性をもたらすことが期待されます。

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設計エンジニアの育成とアウトソーシング事業

教育・研修事業は、製品の設計能力は優れているものの、「ものづくりの現場」の視点や「品質管理」の経験が不足しがちな若手・中堅の設計エンジニアを対象としています。飯田市が推進する「産業振興と人材育成の拠点」を利用し、市内製造業と連携しながら、およそ2週間程度の密度の濃い研修プログラムを計画されているとのことです。設計と現場を繋ぐ実践的な教育は、日本の製造業の未来を支える非常に重要な取り組みだと私は感じています。

また、CADによる設計業務を外部に委託したいというニーズ(アウトソーシング需要)は根強くあります。これに対し、いいだクラフトはIT技術を駆使して業務を請け負うことで、企業の設計リソース不足の解決をサポートする方針です。これらの多角的な事業を軸に、同社は製造業が直面する様々な課題の解決支援に尽力する姿勢を示しており、初年度の売上高は1000万円以上を目指すとのことです。

いいだクラフトは、飯田市が官民連携でスタートアップ企業を支援する組織「I-Port」の支援対象にも選ばれています。これは、同社の取り組みが地域経済に与えるインパクトが大きいと評価されている証拠でしょう。最先端の技術と人材育成の取り組みを組み合わせることで、ものづくりに関する地域経済の発展に大きく貢献していくことが予想されます。この報道に対し、SNSでは「地方から最先端の技術が出てくるのは嬉しい」「設計者の現場経験不足はよく聞く話だから研修はとても良い取り組み」といった反響が見受けられ、新しい事業への期待の高さが伺えました。

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