2019年6月9日、フランス・パリで開催されたテニスの四大大会の一つ「全仏オープン」(ローラン・ギャロス)の車いすテニス部門で、女子シングルス決勝が行われました。日本のトップ選手である上地結衣(かみじゆい)選手(三井住友銀行)は、惜しくも3連覇を逃す結果となりました。世界中のファンが注目したこの一戦、上地選手は第2シードとして臨みましたが、第1シードのディーデ・デフロート選手(オランダ)に1-6、0-6で敗れ、頂点への道は険しいものとなりました。
「全仏オープン」は、テニスの国際的な4大大会、通称グランドスラムの一つであり、クレーコート(赤土)での激しいラリーが特徴です。車いすテニスもその舞台で熱戦が繰り広げられました。上地選手は、この大会で過去2度の優勝を果たしており、今回の試合は3連覇という偉業達成がかかる非常に重要なものでした。デフロート選手は現在、女子車いすテニスの世界ランキングでトップに君臨する強力なライバルです。彼女との対戦は常にハイレベルな戦いとなり、テニスファンにとっては見逃せないカードでしょう。
決勝戦は、世界女王の座をめぐる激しい攻防が期待されましたが、結果だけを見ればデフロート選手が終始試合をコントロールしていたと言えます。第1セットを1-6で奪われると、第2セットでは上地選手が持ち味を発揮するチャンスをなかなか掴めず、0-6で試合は決着しました。テニスでは、この「セットカウント」で勝敗が決まりますが、女王対決は想像以上に一方的な展開となったのです。
今回の結果を受け、SNS上では多くの反響が見受けられます。ファンからは、「3連覇は残念だったけど、決勝の舞台に立つだけでもすごいこと!」「来年こそはまた優勝してほしい」といった、上地選手への温かい激励のメッセージが多数投稿されました。また、「デフロート選手が強すぎた。今の女子車いすテニスのレベルの高さを改めて感じた」という、試合内容への言及も目立っています。上地選手が築き上げてきた実績と、車いすテニス界でのその存在感の大きさが、改めて示されたと言えるでしょう。
私見ではありますが、今回の敗戦は、上地選手にとって今後の成長の糧となるはずです。世界ランキング1位の選手に敗れたことで、今の自分に何が足りないのか、次のステップでどこを強化すべきかが見えたのではないでしょうか。車いすテニスは、車いすを操作しながらボールを打ち返すという、非常に高度な技術と体力を要する競技です。特にクレーコートでのプレーは、フットワーク(コート内の移動)の正確さが求められます。上地選手は、世界トップレベルで戦い続けるその姿勢こそが、私たちに勇気を与えてくれるのです。今回の悔しさをバネに、今後さらに進化した上地選手の活躍を期待したいと思います。
コメント