堀場製作所が放つ「新・中期経営計画」の衝撃!CASE対応と半導体事業で売上高3000億円を目指す成長戦略

精密機器のトップランナー、堀場製作所が驚きの決断を下しました。2019年08月06日、同社は2023年12月期を最終年度とする意欲的な新中期経営計画を打ち出しています。これまでの計画を2年も前倒しして更新するという異例のスピード感に、業界内では大きな注目が集まっているようです。

足立正之社長は記者会見の場で、ワンステージ上の「ホリバ」を目指すと力強く宣言されました。2020年12月期までの旧計画は、利益目標をほぼ達成したという手応えがあるからこその早期切り替えだと言えます。攻めの姿勢を崩さない同社の動向から、今後も目が離せません。

新たな目標として掲げられたのは、連結売上高3000億円、営業利益400億円という非常に高いハードルです。2018年12月期の売上高が2105億円だったことを踏まえると、この数字がどれほど野心的なものか理解できるでしょう。この壮大な夢を実現するための鍵は、二つの大きな事業が握っています。

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次世代車「CASE」への挑戦と排ガス測定の絶対王者

まず注目すべきは、売上高の約4割を占める屋台骨の自動車事業です。堀場製作所は、車の排ガスを測定する装置で世界シェア8割という圧倒的な地位を築いています。2015年に世界を揺るがした独フォルクスワーゲンの不正を暴いたのも、実はこの堀場製の装置だったことは有名なエピソードですね。

これからは「CASE」と呼ばれる次世代技術への対応が本格化していくでしょう。CASEとは、つながる車(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェアリング(Shared)、電動化(Electric)の頭文字を取った言葉です。自動車業界に訪れた100年に1度の変革期を、同社は大きなチャンスと捉えています。

電気自動車や自動運転の普及に伴い、メーカーの研究開発費はこれら新技術へシフトしています。同社は今後5年間で300億円もの巨額投資を行い、排ガス測定だけでなく次世代車の試験ビジネスを軌道に乗せる方針です。時代のニーズを先取りする柔軟な姿勢こそ、同社の強みだと言えるかもしれません。

利益の源泉は「半導体」!世界を支えるマスフローコントローラー

自動車事業が表の顔なら、半導体事業はまさに「最強の裏の顔」と呼ぶにふさわしい存在です。2018年12月期の営業利益のうち、実に約6割をこの部門が稼ぎ出しました。利益率で見ても自動車事業を大きく上回る25%超を叩き出しており、同社の収益を支える真の主役と言っても過言ではありません。

この驚異的な利益を支える主力製品が「マスフローコントローラー」です。これは半導体を作る過程で、ガスや液体の流れを極めて精密にコントロールするための装置を指します。半導体の製造には極限の精度が求められるため、この部品の性能が製品の良し悪しを左右する重要な役割を担っているのです。

同社はこの分野で世界シェア約6割を確保しており、まさに世界中のデジタル社会を裏側で支えています。2018年05月には熊本県の阿蘇工場を拡張し、生産能力を従来の3割増へと引き上げました。準備万端の体制で、これから訪れる爆発的な需要拡大に備えていることが伺えますね。

SNSでの期待感と市場の回復を先読みする経営眼

SNS上では「堀場製作所のニッチ戦略は本当に強い」「地味に見えるけれど、世界になくてはならない技術を持っている」といった称賛の声が多く見られます。特定の分野で圧倒的なシェアを握り、高い利益を確保する「ニッチトップ」としてのブランド力は、投資家の間でも高く評価されているようです。

2019年08月現在の市場予測では、半導体製造装置の販売は一時的に落ち込むと見られています。しかし、あらゆるものがネットに繋がる「IoT」や、高速通信規格「5G」の普及によって、2020年には再び市場が拡大する見通しです。この回復を見越した先行投資が、将来の大きな実りとなるでしょう。

私は、堀場製作所の「京の割烹」に例えられる柔軟な経営哲学に深い感銘を受けました。素材(技術)を常に磨きつつ、客(市場)の要望に合わせて最高の料理を提供する姿勢は、変化の激しい現代において最も必要な資質です。この伝統と革新のバランスこそが、同社の持続的な成長を支える源泉になると確信しています。

創業者から受け継がれる「おもしろおかしく」という社是のもと、社員一人ひとりが挑戦を楽しむ文化が根付いている点も魅力的です。2023年12月期の目標達成に向けた航海はまだ始まったばかりですが、その羅針盤はしっかりと未来を指し示しています。今後も同社の躍進から目が離せそうにありません。

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