富士山を仰ぎ見ながら風を切る、そんな贅沢な体験がさらに身近なものへと進化を遂げました。静岡、山梨、神奈川の3県にまたがる商工会議所や地方銀行、自治体が協力する「神奈川・山梨・静岡県境地方創生連絡会」は、自転車ファン待望のガイドマップを大幅にリニューアルしたのです。今回の刷新では、新たに山梨エリアが加わったことで、富士・箱根・伊豆という日本屈指の観光地をシームレスに周遊できる内容となりました。
特筆すべきは、2019年08月29日に発表されたこの最新版に、翌年に控えた「2020年東京五輪」の自転車ロードレースコース解説が詳細に盛り込まれている点でしょう。世界のアスリートが駆け抜ける舞台を自分の脚で体感できる工夫は、ファンにとってたまらない魅力といえます。SNS上でも「五輪コースを走ってみたい」「3県横断のロングライドに挑戦する最高の指針になる」といった期待の声が数多く寄せられており、早くも注目を集めています。
このエリアは絶景の宝庫である一方、険しい勾配が続く難所としても知られていますが、初心者への配慮も万全です。今注目を集めている「eバイク(スポーツ電動アシスト自転車)」のレンタルスポット情報が充実している点は、心強い味方となるはずです。eバイクとは、従来の電動自転車よりも高い走行性能を持ち、山道などの急な坂道でも驚くほど軽やかに登り切ることができる次世代の自転車を指し、体力に自信がない方でも安心して挑戦できます。
発行部数は5000部限定となっており、2019年08月29日現在、静岡県東部の静岡銀行各店舗や主要な自転車施設などで配布が開始されています。編集者としての視点で見れば、単なる地図の配布に留まらず、県境を越えた連携によって「広域観光」を促進するこの取り組みは、非常に意義深いと感じます。自動車では見落としがちな隠れた名所や地元の商店に、自転車という適度なスピードで立ち寄ることで、真の地域活性化が生まれるのではないでしょうか。
五輪という世界的なイベントを契機に、このマップが多くのサイクリストを呼び込み、地域の魅力を再発見する架け橋となることが期待されます。爽やかな風を感じながら、歴史ある箱根の坂や富士山麓の絶景、伊豆の海岸線を欲張りに楽しむ旅へ出かけてみるのはいかがでしょうか。このマップを片手に、2019年の秋は自分だけの冒険ルートを開拓してみるのが、何よりの楽しみになるに違いありません。