2019年9月4日、東京商工リサーチ北海道支社は、同年8月度における北海道内の企業倒産状況を明らかにしました。集計結果によりますと、倒産件数は前年の同じ月と比較して3件増加し、合計で21件に達しています。20件台を記録するのは実に3年ぶりの出来事であり、数字の上では増加傾向にあるといえるでしょう。
しかし、今回のデータを詳細に分析すると、倒産の規模そのものは比較的小さな案件が目立っていることがわかります。経済界全体を見渡せば、倒産件数が爆発的に増えているわけではなく、依然として低い水準で推移しているのが現状です。市場の活力は失われていないものの、一部の小規模事業者にとっては厳しい経営環境が続いているようです。
ここで専門用語について補足しますと、「倒産」とは企業が債務の支払いが不能になり、経済活動を継続できなくなる状態を指します。今回の報告にあるように、件数が増えても負債総額が抑えられている場合は、地域経済への直接的なダメージは限定的であると解釈されるのが一般的です。経営の「新陳代謝」が静かに進んでいる局面とも考えられます。
SNS上では今回の発表を受け、「人手不足が原因の倒産も多いのではないか」といった懸念の声や、「身近なお店がなくなるのは寂しい」という切実な投稿が見受けられました。件数は低水準とはいえ、一つ一つの企業には従業員やその家族の生活がかかっています。数字の多寡に一喜一憂するだけでなく、その裏にある背景を注視すべきでしょう。
編集者の視点から申し上げますと、この「低水準での推移」という言葉に甘んじるのは危険だと感じています。大規模な倒産が少ないからといって安心するのではなく、小規模事業者が抱える課題に目を向けるべきです。2019年8月のデータが示す微増というサインは、今後の景気変動に対する重要な警告なのかもしれません。
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