2019年6月13日、福井県は2018年の年間観光客数が前年比で5.7%増加し、過去最多となる1696万人を記録したと発表いたしました。この数字は、北陸新幹線が金沢駅まで延伸開業した2015年以降、3年連続で1600万人を突破するという快挙です。それに伴い、観光客が県内で使った金額を示す観光消費額も前年比4.5%増の1313億円となり、こちらも過去最高を更新しました。これは、地域の活性化と経済効果という面で、非常に喜ばしい結果であると言えるでしょう。
福井県観光誘客課によると、この大幅な増加の要因の一つとして、2018年に福井県内で開催された国民体育大会、通称「国体」の集客効果が大きかったと分析されています。大規模なスポーツイベントは、その開催地を訪れる関係者や観客の数を飛躍的に押し上げるものです。さらに、各観光スポットの努力も実を結びました。例えば、2017年夏に広場が整備された越前市の武生中央公園は、家族連れを中心に集客が前年の4.4倍に急増し、年間100万人超えを達成いたしました。
そして、福井を代表する施設である勝山市の県立恐竜博物館も大いに賑わいを見せました。こちらは、当時公開されたハリウッド大作映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』とのタイアップが奏功し、前年比10.3%増の112万人もの来場者を迎えています。恐竜博物館は、フクイラプトルなど福井県内で発掘された数多くの恐竜の化石や骨格標本を展示する、世界有数のジオパーク(地球科学的な遺産を保護・活用する地域)の拠点です。映画との相乗効果によって、恐竜ファンだけでなく、幅広い層の興味を惹きつけたことが成功の鍵でしょう。
これらの好調なニュースに対して、SNS上でも大きな反響が見受けられました。「福井の恐竜博物館はやっぱりすごい!」「新幹線効果だけじゃなくて、国体もプラスに働いたんだね」「武生中央公園がそんなに人気だったとは知らなかった!」といった驚きや喜びの声が多数投稿されています。特に、遠方からの観光客も増加している傾向が見られました。県外からの観光客数は前年比0.5%増の811万人となり、最も多かったのは関西地区からの339万人(前年比1.0%増)です。さらに、北陸新幹線の終点である金沢から地理的に近い関東地区からも76万人(前年比4.3%増)が福井を訪れており、新幹線や広域連携による集客効果が継続していると見て間違いありません。
私見ではございますが、福井県が目指すべきは、この勢いを一過性のものにせず、持続可能な観光地としてブランドを確立していくことでしょう。具体的には、恐竜や歴史、豊かな自然といった福井ならではの観光資源をさらに磨き上げるとともに、首都圏などからのアクセス改善となる新幹線の福井駅延伸への期待も高まります。また、SNSの活用などによる情報発信を強化し、観光客が「また来たい」と思えるような、満足度の高い体験を提供し続けることが、今後の観光振興の最重要課題となるはずです。
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