世界中のゲームファンが熱い視線を送る、日本最大級の祭典がまもなく幕を開けます。2019年09月12日、千葉市の幕張メッセにて「東京ゲームショウ2019」が開催されます。通算29回目を迎える今回は、出展社数が過去最大規模に達しており、国内外から約25万人の来場者が見込まれるなど、まさに世界を圧倒する熱狂の渦が巻き起こるでしょう。SNS上でも「新作試遊の待ち時間が凄そうだけど絶対行く」「5Gでゲームがどう変わるのか楽しみ」といった期待の声が溢れかえっています。
今回のメインテーマとして掲げられているのは、2020年春から国内で商用サービスが開始される次世代通信規格「5G」です。5Gとは、現行の4Gに比べて通信速度が最大100倍にまで引き上げられ、遅延が極限まで抑えられる画期的なテクノロジーを指します。この技術の導入によって、オンラインゲームの常識は根底から覆されるはずです。これまで専用の高性能マシンが必要だった高画質なゲームが、スマートフォンのような身近な端末で場所を選ばずに楽しめる時代が、すぐそこまで来ていると言えるでしょう。
5Gが創り出す圧倒的な臨場感とクラウドゲームの衝撃
通信大手のNTTドコモは、会場内に5Gの専用回線を特別に敷設し、その驚異的な性能を体感できる特設ブースを設置します。注目の「PUBG」や「フォートナイト」のコーナーでは、最大100人が5G環境下で一斉にバトルを繰り広げるという、かつてない規模の同時対戦が実現される予定です。一瞬の判断が勝敗を分けるバトルロイヤル形式のゲームにおいて、通信の遅延(タイムラグ)が解消されることは、プレイヤーにとって何よりの福音となるに違いありません。
また、5Gは「クラウドゲーム」との相性が抜群に良い点も無視できません。クラウドゲームとは、ゲームの処理をインターネット上のサーバー(クラウド)側で行い、映像だけを手元の端末に配信する仕組みのことです。米グーグルが11月から欧米でサービスを開始するように、世界の潮流は物理的なソフトを所有することから、ストリーミングで遊ぶ形態へと劇的にシフトしています。ハードの性能に縛られず、誰もが最高峰のエンターテインメントに触れられる民主化の波が、ゲーム業界を飲み込もうとしています。
基調講演では、大ヒット作「パズル&ドラゴンズ」を手掛けたガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長が登壇し、5Gがもたらす変化について熱弁を振るいます。私個人の見解としては、5Gは単なる「速さ」の向上に留まらず、メタバースのような仮想空間での高度なコミュニケーションを加速させる起爆剤になると確信しています。既存の枠組みに捉われない新しい遊びが、この数年のうちに次々と誕生し、私たちのライフスタイルそのものを豊かに変えていくことでしょう。
eスポーツの熱狂と老舗メーカーの威信をかけた新作ラッシュ
今やオリンピック種目の候補にも挙がる「eスポーツ」も、本イベントの大きな目玉となっています。2019年09月14日から15日の一般公開日には、日本eスポーツ連合(JeSU)による熱いトーナメントが開催される予定です。「ウイニングイレブン」や「パズドラ」の頂点を決める戦いは、プロスポーツに匹敵する興奮を観客に与えてくれます。特にパズドラの大会では賞金総額が1000万円に達するなど、ゲームが「遊び」から「職業」へと完全に昇華したことを象徴する出来事と言えますね。
もちろん、伝統ある大手ゲームメーカーの出展も見逃せません。スクウェア・エニックスは、伝説的な名作の再構築版である「ファイナルファンタジーVII リメイク」を日本で初めて試遊できる機会を提供します。また、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation 4向けの最新作「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」を展示するなど、盤石の布陣でファンを迎え撃ちます。新旧の技術が交差する会場は、まさにゲーム史の転換点を目の当たりにする場所となるはずです。
2018年の世界ゲーム市場は15兆円規模に達しており、2021年には約20兆円にまで成長すると予測されています。この巨大な市場を支えるのは、決して大手企業だけではありません。今回のショウには香港などのスタートアップ企業も数多く参加しており、荒削りながらも斬新なアイデアが至る所に散らばっています。未来のメガヒットを生み出す「金の卵」を自分の目で見つけることも、東京ゲームショウならではの醍醐味です。この秋、私たちはエンターテインメントの新しい夜明けを体験することになるでしょう。
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