中高年の方々にとって、外出時の「トイレの不安」は非常に切実な問題ではないでしょうか。そんな悩みを解消する画期的なデバイス、排尿予測機器「D-Free(ディー・フリー)」が、いよいよ身近な家電量販店で手に入るようになりました。スタートアップ企業のトリプル・ダブリュー・ジャパンが開発したこの製品は、2019年03月から「ビックカメラ」や「コジマ」の計120店舗で、2019年05月からはそごう・西武のオンラインサイトでも販売が開始されています。
D-Freeは、下腹部に装着する超音波センサーとスマートフォンアプリを連携させて使用するウェアラブル機器です。超音波センサーとは、体内に音波を送りその反射を利用して内部を画像化する技術のことで、これによって「膀胱(ぼうこう)の膨らみ具合」をリアルタイムで計測します。尿のたまり具合を10段階で可視化し、適切なタイミングで「そろそろ」といった通知をスマホに届けてくれる仕組みは、まさに現代の魔法のようだとSNSでも驚きの声が上がっています。
アクティブシニアを支える「可視化」の力
もともとは介護施設や病院向けとして2017年04月20日にリリースされた製品ですが、健康なシニア層からも「自分で使いたい」という熱烈な要望が相次ぎました。日本排尿機能学会のデータによれば、国内で頻尿に悩む人は約3000万人、尿漏れに悩む人も約1000万人にのぼるとされています。こうした背景もあり、2018年07月に個人向け販売がスタートすると、わずか半年ほどで日米合わせて500台を売り上げるヒットを記録しました。
モニター調査では、利用者の75%が「排尿への意識が変わった」と回答しており、実際にトイレの回数が減ったという方も同率の75%に達しています。自分の体の状態がデータで見えることで、「まだ大丈夫」という安心感が生まれ、心理的な緊張からくる尿意をコントロールできるのが大きな強みです。体温や血圧を測るのと同じ感覚で、体内の状況を客観的に把握できることは、シニア世代の行動範囲を広げる大きな一歩になると私は確信しています。
「尿トレ」で排尿機能を根本から改善
さらに2019年08月からは、排尿機能の低下を防ぐためのオンラインプログラム「尿トレ」も公開されました。ここでは、骨盤底筋を鍛える体操や膀胱トレーニングなど、専門的なガイドラインに基づいた改善法が分かりやすく解説されています。アプリの新機能である「振り返り機能」を使えば、1日の排尿間隔や我慢できた量を確認できるため、トレーニングの成果を実感しながら楽しく継続できる仕組みが整っています。
現在は約5万円という価格帯が普及のハードルとなっていますが、今後は低価格化も進む見通しです。2020年には排便のタイミングを予測する新機種の発売も予定されており、テクノロジーが私たちの「尊厳」を守る時代がすぐそこまで来ています。単なる便利グッズではなく、自分らしく活発に生きるための「お守り」として、このデバイスが普及することを切に願っています。こうした最先端のケアが当たり前になれば、老後の不安は希望へと変わるはずです。
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