2019年6月13日と14日の2日間にわたり、静岡県沼津市で開催された「囲碁 第74期本因坊戦七番勝負」の第4局は、まさに息をのむ大激戦となりました。本局を制したのは、五冠を保持する絶対王者、井山裕太本因坊(30)です。挑戦者の河野臨九段(38)に203手という熱戦の末、黒番中押し勝ちを収め、対戦成績を2勝2敗のタイに戻しました。シリーズの行方を占う重要な一局で、井山本因坊が意地と勝負強さを見せつけたと言えるでしょう。
囲碁のタイトル戦の中でも特に歴史と権威のある本因坊戦は、7局戦って先に4勝したほうがタイトルを獲得する「七番勝負」形式で争われます。今回は、井山裕太本因坊のV8達成にストップをかけたい河野臨九段の挑戦という構図で注目されていました。中押し勝ちとは、対局の途中で相手が「もう負けを認めます」と投了し、勝負が決することです。今回の井山本因坊の勝利は、自身の持ち味である深い読みと緻密なヨセ(終盤の細かい得点計算)が随所で光った結果と言って差し支えないでしょう。
この第4局の結果は、SNS上でも大きな反響を呼んでいます。「これでまた面白くなってきた!」「井山本因坊の粘り強さはやっぱり尋常じゃない」といった声が多く見受けられ、シリーズが振り出しに戻ったことへの興奮と期待が高まっています。特に、黒番での勝利は、先に打ち始めるアドバンテージを活かした形となり、棋士の間でも「勝つべき碁」を確実にモノにしたという評価につながるでしょう。この勝負がタイに戻ったことで、七番勝負はまさに最高の盛り上がりを見せているのではないでしょうか。
私自身の考えとしても、本因坊というタイトルを長年にわたり保持し続けている井山本因坊の「負けられない」というプレッシャーの中でのこの一勝は、並大抵のものではありません。一度流れを失いかけても、冷静に盤面を分析し、最適な手を打ち続けるその精神力と技術力は、まさに現代囲碁界の頂点を極めるにふさわしいものです。挑戦者の河野九段の勢いを一時的に食い止めたことは、王座防衛に向けた大きなターニングポイントになるでしょう。
注目の第5局は、間髪入れずに2019年6月18日と19日に、長野県松本市で打たれる予定です。この勢いを維持して井山本因坊がリードを奪い返すのか、それとも河野九段が再び流れを引き戻すのか。シリーズの流れを決める重要な一戦になることは間違いありません。ファンの皆様は、この頂上決戦から目が離せないでしょう。
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