2019年8月も終盤に差し掛かり、夏のテレビドラマ界が熱い盛り上がりを見せています。ビデオリサーチが発表した2019年08月12日から2019年08月18日までの関東地区における視聴率データによると、NHK連続テレビ小説「なつぞら」が21.3%という圧倒的な数字で首位を独走中です。
広瀬すずさんが主演を務める本作は、アニメーション黎明期を舞台にした瑞々しい物語が、世代を問わず幅広い支持を集めているのでしょう。お盆休みの期間とも重なった2019年08月12日の放送では、多くの家庭でチャンネルが合わされたことが数字からも明確に読み取れます。
続く第2位には、大泉洋さん主演のTBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」が13.0%でランクインしました。2019年08月18日の放送では、池井戸潤さん原作らしい逆転劇の爽快感が視聴者の心を掴んでいます。ラグビーをテーマにした熱い人間ドラマは、仕事に励む大人たちの共感を強く呼んでいるようです。
さて、ここで注目したいのが「視聴率」という言葉の定義です。これは調査対象の世帯のうち、どのくらいの割合がその番組をリアルタイムで見ていたかを示す指標を指します。最近では録画視聴も増えていますが、スポンサーや制作サイドにとっては依然として、番組の影響力を測る重要な物差しといえます。
第3位の「監察医 朝顔」は、上野樹里さんの繊細な演技が光り、2019年08月12日に12.3%を記録しました。法医学者である主人公が遺体の死因を究明し、その生きた証を見つけ出すという物語は、多くの感動を呼んでいます。SNS上でも「毎週涙が止まらない」といった声が続出しており、好意的な反響が目立ちます。
一方で、視聴率以上の熱量を感じさせるのが第6位の「あなたの番です・反撃編」ではないでしょうか。2019年08月18日の放送は11.0%に留まりましたが、TwitterをはじめとするSNSでは毎週「考察」がトレンド入りするほどの爆発的な盛り上がりを見せています。
ドラマ内で発生する交換殺人事件の犯人を当てるべく、視聴者が一丸となって伏線を読み解くスタイルは、現代のテレビ視聴の新しい形を象徴していると感じます。単に受動的に眺めるだけでなく、ネットワークを介して他者と意見を共有する楽しさが、この作品の真の価値と言っても過言ではありません。
刑事ドラマやミステリー作品の安定感も健在です。第4位の「刑事7人」や第7位の「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」など、テレビ朝日系の作品がトップ10に4作品も食い込んでいます。長年培われた制作ノウハウが、固定ファンをがっちりと掴んでいる証拠と言えるでしょう。
編集者としての私の視点では、今の視聴者は「物語の質」と「参加型体験」の両方を求めていると分析します。「なつぞら」のような王道の感動もあれば、「あな番」のような謎解きの快感もある、2019年の夏ドラマは非常にバラエティに富んだ豊作のシーズンだと断言できます。
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