東京フィルハーモニー交響楽団で首席ビオラ奏者として活躍されている須田祥子さんが、心から信頼を寄せる親友との特別な関係について語ってくださいました。彼女が普段活動の拠点としているのは東京近辺ですが、毎年ゴールデンウィークの前後には、美しい宮崎県で開催される宮崎国際音楽祭に参加するのが恒例行事となっています。この音楽祭は、国内外の一流演奏家が集うことで知られる、クラシック音楽界にとって大変権威あるイベントです。須田さんにとって、この宮崎の地は、かけがえのない出会いの場所なのです。
須田さんが初めてこの音楽祭に参加したのは2001年のことです。当時はまだ25歳という若さで、他の奏者の代役として出演したとのことですから、さぞ緊張されたことでしょう。しかし、あれから時が経ち、いつの間にか出演者の中では中堅の年齢となり、実力・経験ともに充実した時期を迎えられています。そして、この初めての出演の際に運命的な出会いを果たし、深く親交を温めてきたのが、素晴らしいバイオリニストとして知られる川田知子さんです。
川田さんは須田さんより8歳年上であり、須田さんが初めて音楽祭でご一緒した当時には、すでにその確かな実力で高い評価を得ている奏者として名を馳せていらっしゃいました。若かりし須田さんにとっては、まさに尊敬し、仰ぎ見るような存在だったといいます。ところが、実際に言葉を交わしてみると、すぐに意気投合し、親しくなられたそうです。須田さんはご自身をかなりさばさばした性格と評されていますが、川田さんもまた、その気質がよく似ていたとのこと。お互いに気を遣う必要がなく、心からリラックスできる関係が、大変心地よかったのでしょう。
お二人が一緒に過ごされる時間の中では、もちろん音楽に関する深い話もされますが、年齢を重ねてきたからこそ、健康に関する話題が増えてきたそうです。プロの演奏家という職業は、一見すると優雅に見えますが、その実は、常に最高のパフォーマンスを発揮するために、自身の身体を楽器と同じように大切に扱うアスリートのような側面があります。特に、演奏技術を支える身体のケアや、より良い演奏につながる歩き方、そして楽器の持ち方といった点について、体に負担がかかる前に色々な方法を試そうと、日々、試行錯誤を繰り返されているとのことです。川田さんのプロ意識の高さ、そして何事にも真摯に取り組む実直な姿勢は、須田さんにとっていつも大きな学びとなっているようです。
須田さんは、今年も宮崎の地で川田さんと長い時間を一緒に過ごされたそうです。最近では、性格だけでなく、まるで本物の姉妹であるかのように顔つきまでが似てきたらしく、周囲の人々からもしばしば姉妹だと間違えられてしまうほどなのだとか。これは、長年の友情と信頼関係の深さの証と言えるでしょう。都会の喧騒の中、常に高いレベルを求められるハードな演奏活動を続ける中で、この特別な親友である川田さんと心を通わせる時間があるからこそ、須田さんはその厳しさに耐え、素晴らしい演奏を届け続けることができるのでしょう。この心温まるエピソードは、SNSなどでも「素敵な関係性」「才能あふれるお二人の友情に感動」といった反響を呼び、多くのファンに感銘を与えています。プロフェッショナルとして、そして一人の人間として、お互いを高め合える二人の絆は、今後もクラシック音楽界を明るく照らし続けるに違いありません。
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