日本の製造業を牽引する巨大企業、三菱電機株式会社から、2019年10月1日付で実施される重要かつ大規模な組織改正および人事異動の詳細が発表されました。今回の異動は、単なる役職の入れ替えにとどまらず、同社が描く未来の事業ポートフォリオを色濃く反映したものとなっています。特に注目すべきは「事業開拓室」や「社会スマートインフラ事業開発室」といった、新たな価値を創造する部門への意欲的な人材配置です。
2019年09月18日に公開されたこのニュースを受け、SNS上では「三菱電機の事業開拓、本気度が伝わってくる」「スマートインフラ分野に強力なリソースを投下しているようだ」といった、業界関係者や投資家からの期待に満ちた反応が相次いでいます。三菱電機が次に狙うターゲットがどこにあるのか、その戦略の片鱗がこの布陣から透けて見えます。特に事業開拓室長に宮地若木氏を据える体制は、既存の枠組みに囚われない革新を目指しているのでしょう。
スマートインフラとIoT技術の融合が鍵を握る
今回の人事で特筆すべきは、社会スマートインフラ事業開発室の新設や「IoT事業推進」に向けた体制強化です。ここで言う「IoT(Internet of Things)」とは、世の中のあらゆるモノがインターネットに接続され、相互に情報をやり取りすることで、これまでにない利便性や効率を生み出す仕組みを指します。三菱電機は、ビル管理や家庭用電化製品、さらには交通システムに至るまで、幅広い領域でこのIoT技術の実装を急いでいるようです。
また、リビング・デジタルメディア事業本部では、朝日宣雄氏がIoT事業推進センター長に就任することが決まりました。これは、私たちが日々の生活で使う製品が、よりスマートでパーソナライズされたものへ進化することを予感させます。家電が単なる道具ではなく、クラウドを通じて最適なサービスを提供するパートナーになる時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。こうした変革のスピード感は、まさに現代の製造業に求められる最重要課題と言えるでしょう。
現場を支える製作所トップの交代と製造体制の盤石化
製造の最前線でも大きな動きが見られます。長崎製作所長には本多孝司氏が、稲沢製作所ではエレベーターやエスカレーターの技術・製造部門に新たなリーダーたちが配属されました。稲沢製作所といえば、世界でも有数の高さを誇るエレベーター試験塔を持つ、三菱電機の昇降機事業の心臓部です。ここで「開発」と「技術」の役割を再定義し、安江正徳氏や国立政也氏を起用したことは、世界市場での競争力を一層高める狙いがあると考えられます。
さらに、パワーデバイス製作所におけるウエハ製造管理の体制刷新など、半導体・デバイス事業にも手が加えられています。現代のあらゆる電化製品の脳となるパワーデバイスは、省エネやEV(電気自動車)の普及において欠かせないコンポーネントです。2019年10月1日からの新体制は、まさに「技術の三菱」としての信頼を守りつつ、次世代の成長エンジンを確実に動かしていくための、盤石な基盤作りであると私は強く感じています。
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