保育園選考がAIで劇的進化!東京都板橋区が導入を1年前倒し、2020年1月から「数秒の選考」がスタート

子育て世代にとって、毎年冬に訪れる保育所の入所選考結果は、まさに人生を左右する一大イベントと言っても過言ではありません。そんな中、東京都板橋区が、保育所の入園選考に人工知能(AI)を本格導入するという、非常に画期的なニュースが飛び込んできました。当初は2021年の開始を目指して準備を進めていましたが、切実なニーズに応えるべく、1年前倒しして2020年1月からの稼働を決定したのです。

今回の取り組みは、複雑を極める自治体の入所割り当て業務を、AIが持つ高度な演算能力で解決しようとする試みです。具体的には、2020年4月の入所を希望する1次選考からこのシステムが活用される予定となっています。膨大な申込者の家庭状況や希望順位をデータとして取り込むと、AIはわずか数秒という驚異的なスピードで最適な割り当て結果を導き出してしまいます。もちろん、最終的な判断は人の手で丁寧に行われます。

このAI導入によって期待される最大のメリットは、業務効率の圧倒的な向上です。板橋区の見立てでは、これまで職員が手作業で行っていた膨大な計算や確認作業を、年間で約1400時間も削減できる見込みとなっています。この時間の余裕が生まれることで、結果の通知時期を従来よりも1週間早めることが可能になりました。一刻も早く結果を知りたい保護者にとって、この「1週間の短縮」は精神的な負担を大きく軽減するでしょう。

SNS上では「保育園の結果待ちの胃が痛い期間が短くなるのは本当にありがたい」「AIなら公平性が保たれそう」といった期待の声が多く上がっています。一方で「機械的に落とされないか不安」という意見も散見されます。しかし、板橋区は効率化によって空いた時間を、選考に漏れてしまった方への丁寧な相談対応や、入所率向上のための対策に充てる方針を掲げています。AIは決して人を切り捨てるためではなく、人間にしかできない支援のために導入されるのです。

広がるスマート行政!2019年10月の無償化を見据えた次世代の取り組み

2019年10月1日からは、国を挙げての「幼児教育・保育の無償化」がスタートします。これに伴い、保育サービスへのニーズはこれまで以上に高まり、入所希望者が殺到することが予想されます。板橋区では、この需要増加を見越し、状況によっては2次選考でもAIソフトをフル活用する構えを見せています。もはや、人の手だけで多様化する希望条件を捌き切るには限界が近づいているのかもしれません。

ここで言うAIソフトとは、機械学習や複雑なアルゴリズムを用いて、多変数の中から最適な組み合わせを瞬時に算出するシステムを指します。従来、ベテラン職員がパズルのように組み合わせていた作業を、デジタル技術で「最適化」するわけです。こうした流れは板橋区に留まらず、港区をはじめとする他の自治体でも同様のシステム導入が計画されており、自治体のデジタル変革(DX)は今、まさに加速しています。

編集者の視点から言えば、このAI活用は「冷たい効率化」ではなく「温かい効率化」であるべきだと考えます。事務作業という「作業」をAIに任せ、相談や寄り添いといった「対人支援」に人間が集中できる環境こそが、行政サービスの理想像ではないでしょうか。待機児童問題の解決にはハード面の整備も不可欠ですが、こうしたソフト面の進化が、子育て世帯の不安を解消する大きな一歩になることは間違いありません。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*