2019年6月28日、JR川崎駅周辺の商業施設が、集客競争の枠を超えた異例の合同キャンペーンに踏み出します。それは、駅ビルであるアトレ川崎と、駅西口の大規模ショッピングセンター(SC)であるラゾーナ川崎プラザによる**「同時セール」の実施です。通常はライバル関係にある両施設ですが、今回はエリア全体の消費を活性化させるため、約200店舗が参加する一大プロジェクトをスタートさせました。
両施設の運営会社はそれぞれ異なります。アトレ川崎はJR東日本グループのアトレ社が、ラゾーナ川崎プラザは三井不動産商業マネジメント社が手掛けており、集客においては互いに競合し合う関係にあるのは事実でしょう。しかし、集客の客層には明確な違いがあると考えられています。ラゾーナは東京都内や横浜市といった広域から、特に家族連れのお客様を集める「広域集客型」の一面を持っています。対照的に、アトレは川崎駅周辺に住んでいる方や働いている方、すなわち「地域密着型」のお客様が多いという特徴が見られます。
今回の合同キャンペーンは、その異なる顧客層を相互に呼び込み、相乗効果を生み出すのが狙いではないでしょうか。セール期間は、アトレが8月31日まで、ラゾーナが7月11日までと異なりますが、キャンペーンを機に、今後も合同でのフェアなどを実施し、さらに集客を拡大していく見込みであるとのことで、川崎エリアの消費は一層熱を帯びるでしょう。
SNSで話題沸騰!「お詫び」グラフィックのユニークな企画意図
今回の同時セールのプロモーションで、特に注目を集めたのは、宣伝用に制作された共同ロゴと、そのユニークなグラフィックです。このグラフィックは、「『川崎お買い物活性化プロジェクト』に関するお詫び」という、一風変わった体裁が採られています。これが、SNS上で「面白い」「斬新すぎる」と大きな反響を呼んでいるのです。
グラフィックに記載されているのは、「夏のセールを盛り上げる企画の会議中、両社の熱すぎる思いが何度も衝突し、結局なにも決まらず……。とりあえず今回はお互いのセール日程の告知だけ、という驚くほどシンプルなプロジェクトになってしまったことを深くお詫び申し上げます」という、自虐的でありながらも正直な心情を吐露したような文章でした。この表現は、消費者に対して親近感や好感を与え、プロジェクトへの関心を一気に高める秀逸なプロモーション戦略であると評価できるでしょう。
今回の同時セールは、ただの「セールの告知」に終わらず、競合施設同士が手を取り合うというコラボレーションの可能性**を示しました。異なる強みを持つ二大商業施設が手を組むことで、川崎エリア全体がより魅力的な買い物スポットへと進化していくことに、大いに期待しています。今後のさらなる合同企画にも注目したいところですね。

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