栃木県産かんぴょうが世界へ!「とちぎGAP」初認証で狙う東京五輪選手村への食材供給

栃木県が誇る伝統食材「かんぴょう」の歴史に、新たな1ページが刻まれました。2019年09月23日、壬生町でかんぴょうの生産を手掛ける「mf」が、県独自の農業生産工程管理認証制度である「とちぎGAP」を取得したことが明らかになりました。この認証は、食品の安全性や環境保全、労働安全など、厳しい基準をクリアした農場にのみ与えられる信頼の証であり、かんぴょう生産者としては県内初の快挙となります。

「GAP(ギャップ)」とは、Good Agricultural Practiceの略称で、直訳すると「よい農業のやり方」を指します。農薬の管理や衛生状態を細かくチェックし、消費者が安心して口にできる仕組みを構築する取り組みのことです。これまで伝統的な手法が中心だったかんぴょう作りにおいて、客観的な安全基準を満たしたことは、まさに革新的な一歩と言えるでしょう。ネット上でも「地元の特産品が認められるのは嬉しい」といった期待の声が広がっています。

ブランド力を強化し、2020年の大舞台へ挑戦

今回の認証取得をきっかけに、mfは大きな目標を掲げています。それは、2020年に開催される東京五輪・パラリンピックの選手村へ、自社のかんぴょうを供給することです。世界中のトップアスリートが集う場では、食材に対しても極めて高い安全性が求められます。GAP認証はそのための「入場券」とも言える重要な資格であり、栃木の伝統食が世界の舞台で披露される可能性が現実味を帯びてきました。

栃木県は、日本国内におけるかんぴょう生産量の実に9割以上を占める一大産地です。それだけに、今回の挑戦は一企業の結果に留まらず、地域ブランド全体の底上げに繋がることが期待されています。SNSでは「かんぴょう料理が世界に広まってほしい」と、地元のファンから熱いエールが送られており、選手村での採用が実現すれば、その宣伝効果は計り知れないものになるでしょう。

編集者の視点から見ると、今回のニュースは単なる認証取得以上の価値があります。かんぴょうは食物繊維が豊富でヘルシーな食材ですが、若い世代には馴染みが薄れつつあるのも事実です。しかし、国際的な安全基準という「現代の物差し」を取り入れることで、古き良き伝統が最新の健康志向と結びつきます。毛塚哲生副社長が語るように、将来の海外輸出を見据えた戦略は、地方創生の理想的なモデルケースと言えます。

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