2019年6月現在、大手携帯会社はスマートフォンの通信料金と端末代金をセットにした料金プランの見直しを積極的に進めています。これまでの仕組みと比べて、消費者が端末代金を負担する割合が増えることが予測されていますので、より安価にスマホを手に入れたいというユーザーの関心が、にわかに中古スマートフォンへと集まりつつあると言えるでしょう。今回は、そんな注目の集まる中古スマホを賢く選ぶための重要なポイントと、気になる市場の動向について詳しく解説してまいります。
中古スマホを購入する方法は、主に実店舗とインターネット通販の二通りです。実店舗の最大の魅力は、商品を実際に手に取って、本体の傷の状態や操作感をじっくりと確認できる点にあります。スマートフォンについてあまり詳しくない方や、店員から直接情報を聞きながら安心して選びたい方には、ソフマップやゲオホールディングスといった専門店の店頭を訪れるのがおすすめでしょう。安心感を優先したいユーザーにとって、非常に心強い選択肢となります。
一方、インターネット通販は、自宅にいながら手軽に数多くの機種を検索し、比較検討できる利便性の高さが魅力です。しかしながら、販売担当者との対話が難しいため、ある程度のスマホに関する知識がなければ、購入へのハードルが高く感じられるかもしれません。また、フリマアプリのメルカリやオークションサイトなど、個人間の売買が可能なプラットフォームを利用すれば、さらに安価に端末を入手できる可能性がありますが、これらの取引では検品体制が必ずしも万全ではないことを承知しておく必要があります。個人間のやり取りでは、予期せぬトラブルに発展するリスクも考慮すべきです。
中古スマホ選びの核心!状態と価格のバランスを見極める
中古スマホを購入する際に最も重要なのは、端末の状態をしっかりと確認することです。一般的に、発売から日が浅い機種であるほど、また、傷や汚れが少ない「美品」であるほど、販売価格は高くなる傾向にあります。「未使用品」として販売されているものもありますが、機能的に問題なく動作する端末であれば、多少の傷を許容することで、購入価格を大きく抑えるという戦略も有効です。多くの場合、スマホケースを装着してしまえば、本体の傷は気にならなくなるものです。この価格と状態のバランスをどのように取るかが、賢い中古スマホ選びの鍵を握ります。
中古スマホを使い始める手続きは意外に簡単です。店舗やネット通販で購入した後、現在利用しているスマートフォンから「SIMカード」を抜き取り、中古スマホに差し替えて初期設定を行えば、通話やインターネット通信など、これまでと変わらずにスマートフォンを利用できることが一般的です。ちなみにSIMカードとは、契約者の情報が記録された小型のICカードのことで、これを差し替えることで、新しい端末でも電話番号や通信サービスを利用できるようになります。
気になる端末の価格相場を見てみましょう。中古スマホ販売の携帯市場(東京・千代田)では、2019年6月11日時点で、人気の「iPhone 7(32GB)」の「ランクC」(目立つ傷や汚れ、色落ちがあるが動作に問題がない商品)が税込3万800円で販売されています。これは、NTTドコモでの発売時の価格が8万円台だったことから考えると、実に5万円ほど安く手に入れられる計算になります。他にも「Xperia XZ」や「Galaxy S7 edge」といった人気機種の中古品も、発売当時の価格を大幅に下回る価格帯で購入可能で、最新機種へのこだわりがなければ非常に魅力的な価格設定と言えるでしょう。
中古スマホの価格は、購入する時期によっても変動します。中古スマホ販売業界団体「リユースモバイル・ジャパン」の会長を務める携帯市場CEOの粟津浜一氏によると、「中古の旧機種は、各メーカーから新機種が発売される時期に値下がりしやすい」とのことです。中古スマホの購入を検討されている方は、新機種の発表・発売スケジュールを参考にすると、よりお得に手に入れるチャンスがあるかもしれません。
万が一に備える!販売店の保証とサポート体制を徹底比較
中古スマホに対する不安を払拭するためにも、販売店が提供する製品保証やサポート体制には必ず着目すべきです。競合他社との差別化を図るため、各社が独自の特色を打ち出しているポイントであり、自分に合った保証を選ぶことで、中古品に対する心理的な不安を最小限に抑えられます。例えば、ソフマップでは、購入後10日間の返品保証と1カ月間の初期不良保証が付帯するほか、端末の販売価格に応じた金額を支払うことで、1年間の修理・交換保証を受けられるサービスを提供しています。
また、ゲオでは、30日以内の動作不良に対する無料保証に加え、1,980円に端末価格の6%を加えた金額を支払うことで、1年間は破損や水没といった事故による修理保証を受けられたり、次の買い替え時に端末価格が値引きされたりする特典が用意されています。このように、販売店によって保証内容が大きく異なりますので、購入前にしっかりと比較検討し、万が一のトラブルにどこまで備えたいかというご自身のニーズに合ったプランを選択することが極めて重要です。
端末選びで注意したいもう一つのポイントは、バッテリーの持続時間です。バッテリーの劣化具合は、見た目ではなかなか判断しにくいのが現状です。一般的に、発売から日が浅い端末ほどバッテリーは長持ちする傾向にありますが、それだけで完全に状態を見極めることは難しいと言えます。中古スマホを購入する際には、バッテリー交換のオプションや保証の有無も確認し、日常利用に支障をきたさないかという視点を持つことが肝要です。
さらに、中古スマホ市場で特に注意が必要なのが「赤ロム」の問題です。これは、前の所有者が端末を分割払いで購入したにもかかわらず、支払いが完了する前にその端末を売却し、その後、元の所有者が残りの代金の支払いを停止してしまった場合に発生します。この状態になると、携帯会社はその端末に対して通信利用の制限をかけます。この「赤ロム」になってしまうと、Wi-Fi接続時を除き、中古スマホの所有者は通話やモバイルデータ通信ができなくなってしまうのです。
多くの良心的な販売店では、購入後に赤ロムになった場合の保証を設けていますので、この保証の有無は必ず確認すべきです。特に個人間の売買では、この赤ロムが原因で深刻なトラブルに発展するケースが少なくありませんから、細心の注意を払う必要があるでしょう。中古スマホは、端末代金の負担が増す中で、賢く節約したい消費者にとって魅力的な選択肢であることは間違いありませんが、デメリットを理解し、信頼できる販売店を選ぶことが、満足度の高い中古スマホライフを送るための絶対条件と言えます。

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