「夜更かしの癖が直らない」「体が楽だとわかっているのに、ついぼんやりとテレビやスマートフォンを見てしまう」――そんなお悩みが、2019年6月15日の「なやみのとびら」に寄せられました。この現代的な悩みに回答するのは、女優・エッセイストとしてご活躍中の美村里江さんです。まず美村さんは、テレビ番組制作側としての感謝の言葉から始めており、その親近感が読者の心を掴むでしょう。
特にスマートフォンは、美村さんが「難敵」と表現するように、私たちの睡眠時間を奪う大きな要因の一つです。美村さんご自身は、その魅力の恐ろしさから今もあえてガラケーをご使用になっているそうで、その徹底ぶりに驚かされます。多くの人が熱中するゲームアプリなどの楽しさは理解しつつも、相談者さんのように「漫然と」触ってしまう状態は、「癖」になっている可能性が高いと指摘されています。しかし、相談者さんが既に「早く眠ることで体が楽になる」というメリットを明確に認識されていることから、ちょっとしたきっかけさえあれば、この習慣を克服できると力強く背中を押してくれているのです。
美村さんは、現代人の生活スタイルを「頭働きすぎ」「体動かさなすぎ」だと断言しています。パソコン作業や複雑な人間関係によって、私たちの脳は常に興奮状態にある一方で、デスクワークが中心の生活では体の運動量が極端に不足しがちです。この脳と体のアンバランスこそが、スムーズな入眠を妨げる大きな原因の一つでしょう。この解説は、睡眠の質が低下していると感じている多くの読者にとって、非常に納得感のある意見だと感じられます。
では、どうすればこの夜更かし癖を改善できるのでしょうか。美村さんが提案するのは、「テレビやスマホが見たくても、いや応なく眠ってしまうほど、体を疲れさせてみる」という対策です。激しい運動が難しい場合でも、簡単な有酸素運動であるストレッチだけでも効果は期待できるとのこと。美村さんご自身も、俳優業で頭も体も使うものの、作品によっては運動量が不足するため、別途トレーニングを行っているそうです。体が疲労することで、自然と脳の興奮状態が収まり、眠りの方へと導かれていくでしょう。
もし運動がどうしても苦手という方には、頭のマッサージが推奨されています。これは、稼働したがっている脳を、物理的にリラックスさせて眠りの方向へ強制的に向かわせるための工夫です。また、夜更かしは「自分だけの時間」を無意識に求めているサインである可能性もあります。美村さんは、薄く長い「ぼんやりタイム」ではなく、「短くても濃いお楽しみタイム」を確保することを勧めています。ご自身の脳が何によって満たされるのか、つまり「満足脳」になるための、質の高い時間を見つけ出すことが、この習慣を断ち切る鍵になるはずです。
さらに、テレビやスマホを例に出されたことから、あまり本を読まれないのではと推測した美村さんは、「雑学の本」を読んでみることを提案されています。これをきっかけに読書を習慣にできれば、それは素敵なことだという意見には、私も深く共感いたします。ベッドサイドに、装丁が美しく心が落ち着くハードカバーの本を置くというアドバイスは、視覚的にも安らぎを与え、寝る前の空間を心地よいものに変えてくれることでしょう。SNSでは、「短くても濃いお楽しみタイム、という考え方にハッとさせられた」といった反響が見られ、多くの読者が「満足脳」へのヒントを得たようです。現代の多忙な生活の中で、睡眠の質を高めるための具体的なアクションが詰まった、非常に魅力的な記事だと言えるでしょう。
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