2019年09月21日、水処理や廃棄物処理の分野で最先端を走る「神鋼環境ソリューション」が、企業の未来を占う重要な人事異動を発表しました。今回の人事における最大の注目点は、欧州市場への本格的な攻勢を予感させる拠点の強化です。具体的には、2019年09月16日付で取締役兼専務執行役員の田中和幸氏がロンドン事務所の担当に就任しました。
ロンドン事務所は、同社にとって欧州やアフリカ圏におけるビジネスの「ハブ(中核拠点)」としての役割を担っています。今回のような経営幹部クラスの投入は、単なる拠点の維持にとどまらず、現地での意思決定を迅速化させ、地球規模の環境課題に対するソリューション提供を加速させる狙いがあるのでしょう。この動きに対しSNS上では、「環境技術の輸出がいよいよ本格化するのか」といった期待の声が寄せられています。
続いて2019年10月01日付では、国内の営業力強化に向けた大きな組織変更も控えています。取締役兼執行役員であり、営業本部長や東京支社長という重責を担う大槻茂樹氏が、新たに営業本部の「産業ソリューション営業」を統括することとなりました。これは、単に製品を売るだけでなく、顧客が抱える複雑な課題を根本から解決する「ソリューション(問題解決型)」のビジネスモデルを追求する姿勢の表れです。
ここで「ソリューション営業」という専門用語について触れておきましょう。これは、顧客の要望通りの商品を届けるだけでなく、対話を通じて潜在的な悩みを見つけ出し、最適な解決策を提案する高度な営業スタイルを指します。神鋼環境ソリューションがこの分野に大槻氏という実力者を配置した事実は、同社が「技術の会社」から「顧客に寄り添うパートナー」へと、さらなる進化を遂げようとしている証拠ではないでしょうか。
編集部としては、今回の人事から同社の「攻めの姿勢」を強く感じます。国内での盤石な営業体制を構築しつつ、世界の中枢であるロンドンに重鎮を配する布陣は、まさに理想的なグローバル経営の形と言えるでしょう。SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる2019年現在の情勢において、同社の優れた環境技術が世界中でどのように花開くのか、その展開から目が離せそうにありません。
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