2019年4月の「マスターズ・トーナメント」で劇的な復活優勝を果たし、メジャー通算15勝目を挙げたタイガー・ウッズ選手ですが、同年6月13日にカリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクスで開幕した「全米オープンゴルフ」では、厳しいコンディションに苦しめられているようです。第2ラウンドを終え、この日「72」のオーバーパーでホールアウトしたウッズ選手は、特にパッティングの不調からショットの冴えを生かしきれず、通算イーブンパーで週末の戦いに臨むことになります。
ラウンドを終えたウッズ選手は、最後の2ホールを連続ボギーとしたことについて、「せっかくいい我慢をしていたのに、ひどい上がりだった。気持ちを静めるのに時間がかかる」と、珍しく怒りを露わにしました。プロフェッショナルなアスリートが感情を表に出す瞬間は、それだけ自身のプレー内容に納得がいかなかった証拠でしょう。この言葉からは、完璧主義者としての彼の強いプライドと、メジャーでの勝利に対する揺るぎない執念が伝わってくるようです。
確かに、この日のウッズ選手は立ち上がりの11番ホール(パー4)で約3メートルのバーディーパットを沈めるなど好調の兆しを見せましたが、その後はグリーン上での正確性を欠いてしまいました。17番ホール(パー3)で約3メートルを決めきれないのを皮切りに、後半に入っても2番ホールで約4メートル、4番ホールでは約2メートルのパットを外し、いら立ちを隠せない様子でした。さらに6番ホールでも約3メートルにつけながら、カップをかすめることができませんでした。いわゆる「タッチ」が合わず、惜しいパットが続くと、世界最高の選手でも精神的な苛立ちを覚えてしまうものなのですね。
我慢のゴルフは続き、14ホール連続でパーを記録する粘りを見せましたが、8番ホール(パー4)で第2打をラフに打ち込んでしまい、惜しくもボギー。そして最終9番ホールでも、約2メートルのパーパットを外してしまい、連続ボギーでラウンドを締めくくる形となりました。彼は「入らなかった要因はピンの上につけてしまったから。それに初日よりピン位置も難しかった」と、悔しさをにじませながら分析しています。ピン位置が厳しい、つまり、カップが傾斜の難所などに切られている状況では、わずかなミスが大きな結果の違いを生むのです。
この日のウッズ選手の不調に対し、SNSでは「マスターズのときとはパットが全然違う」「タイガーでもこんなにイライラするんだ」「週末に巻き返すタイガーを期待する」といった様々な反響が寄せられています。特に、彼が感情をあらわにしたことへの驚きや、それでも「奇跡の復活」を成し遂げた彼への期待が入り混じった投稿が多く見受けられました。メジャー大会での一挙手一投足が注目されるスーパースターならではの反響でしょう。
とはいえ、全米オープンは「ゴルフ界で最も難しいメジャー」とも称されるほど、常に難易度の高いセッティングで知られています。多くの選手が難しいコンディションにスコアを伸ばしあぐねており、ウッズ選手だけが苦しんでいるわけではありません。ウッズ選手自身も「週末にはまだ、多くの選手にチャンスが残されている」と語り、逆転に向けて強気の姿勢を崩していません。過去に幾度となく奇跡を生み出してきたウッズ選手ですから、彼の言葉通り、この悔しさをバネに上位進出を目指す「猛虎」のさらなる爆発的なプレーに期待せずにはいられませんね。最終日の2019年6月16日まで、目が離せない展開が続くでしょう。
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