佐賀の老舗・天山酒造が放つ「re:echo」!若手社員が挑む低アルコール日本酒の革命

佐賀県小城市に蔵を構える伝統ある天山酒造から、これまでの日本酒のイメージを鮮やかに塗り替える待望の新商品が誕生しました。2019年9月26日、彼らが世に送り出したのは、20代から30代の若い世代をターゲットに据えた純米吟醸酒です。このプロジェクトを牽引したのは、2018年9月に結成された平均年齢わずか27歳の若手社員8名による特命チームでした。

「re:echo(リ・エコー)」と名付けられたこのお酒には、リラックスした空間で日本酒を楽しむ人々の輪が、心地よく反響(エコー)しながら広がってほしいという願いが込められています。企画から製造、販売に至るすべての工程を若手メンバーが自ら担当しており、日本酒に馴染みの薄い層へ向けた情熱が細部にまで宿っているのを感じずにはいられません。

特筆すべきは、ビールやハイボールに慣れ親しんだ世代でも飲みやすい「低アルコール」設計である点でしょう。一般的な日本酒の度数が15度から16度ほどであるのに対し、今作は14度とやや低めに設定されています。これにより、お酒特有の重たさを感じさせず、軽やかで洗練された飲み心地を実現しており、現代のライフスタイルに見事にマッチしています。

酒造りの要となる原料米の選定にあたっては、なんと10種類もの候補を比較検討した末に「美山錦」が選ばれました。さらに精米歩合、つまり米の表面を削って雑味を取り除く割合を50%まで磨き上げることで、雑味のないクリアな質感を追求しています。酵母や種こうじもこだわり抜いて仕込まれた結果、すっきりとしたキレの中に優しい甘みが同居する絶妙なバランスが生まれました。

炭酸割りで唐揚げと楽しむ!自由な飲み方の提案

リーダーを務める釘本早紀子さんは、同世代の人たちが日本酒の世界へ足を踏み入れる最初の一歩になってほしいと期待を寄せています。また、サブリーダーの坂本春菜さんは、若者が好む「唐揚げ」などの脂っこい料理との相性にも着目しました。お酒を炭酸水で4対1の割合で割るという、伝統に縛られない自由なスタイルを提案している点も非常にユニークで驚かされます。

驚くべきことに、このプロジェクトには酒造りの経験がない総務や営業担当の社員も加わりました。部署の垣根を超えて「自分たちが理想とする一献」を追求し、一丸となって醸した喜びがこの一本に凝縮されています。ネット上では「若い感性が作る新しい日本酒が楽しみ」「おしゃれなネーミングで手に取りやすい」といったポジティブな反響が広がっており、期待感は高まるばかりです。

私自身、こうした伝統産業における「若手の挑戦」は、業界全体に新しい風を吹き込む素晴らしい試みだと確信しています。既存の枠組みにとらわれず、食卓の主役であるユーザーに寄り添う姿勢こそ、次世代のファンを育てる鍵となるでしょう。日本酒を「難しいもの」から「日常を彩る楽しいもの」へと変える力が、このre:echoには秘められているように感じます。

価格設定も非常に良心的で、300ミリリットルが650円、720ミリリットルが1550円と、日常使いしやすい設定になっています。2019年9月26日現在、720ミリリットルが1800本、300ミリリットルが1100本という限られた数量での限定販売です。佐賀の若き力が生み出した、甘みとキレが織りなすハーモニーを、ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。

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