現代の私たちの生活に欠かせない、スマートフォンやパソコン、ハイブリッド車といったハイテク製品。これらに不可欠な部材の原料として知られるのが「レアアース(希土類)」です。レアアースとは、地球の地殻中に存在する17種類の元素の総称で、非常に特殊な磁性や発光性を持つことから、「産業のビタミン」とも呼ばれるほど重要な資源。高性能モーターの強力な磁石や、液晶ディスプレイの発光材料など、幅広い分野で活躍しています。
2019年5月30日付の日本経済新聞朝刊に掲載された記事では、このレアアースの生産量で世界一の国を問うクイズが出題されました。選択肢は(1)南アフリカ、(2)ロシア、(3)中国、(4)オーストラリアの4つ。もしあなたが、高性能な電子機器のサプライチェーン(供給網)に強い関心をお持ちであれば、この問いの答えはすぐに浮かぶかもしれませんね。
「日経チャレンジ経済知力を磨こう」と題されたこの企画は、まさに経済に関する知識を試す「日経TEST」(経済知力を測るテスト)に準拠した本格的な問題を出題しており、ビジネスパーソンを中心に大きな反響を呼んでいます。特に資源の国際競争力や地政学的なリスクに関わるトピックは、SNSでも「これは知っておくべき」「日本の産業にも直結するから重要」といった声が多く聞かれ、注目度の高さが伺えるでしょう。
では、気になる正解は一体どこなのでしょうか? ズバリ、世界最大のレアアース生産国は(3)の中国です。中国は長年にわたり、世界のレアアース市場において圧倒的なシェアを占めてきました。近年は他国でも生産が再開・拡大される動きは見られますが、依然として中国の存在感は非常に大きく、その動向は世界のハイテク産業に直ちに影響を及ぼすほど重要だと言えます。
レアアースの重要性と世界の動向について考える
私個人の意見としては、特定の国に資源の供給が極度に偏っている現状は、サプライチェーンの安定性という観点から、非常にリスクが高いと考えられます。レアアースは、再生可能エネルギー分野の技術(風力発電のタービンなど)にも不可欠であり、脱炭素社会への移行を加速させるためにも、安定供給は喫緊の課題です。
そのため、資源国リスクを回避するためにも、日本を含む各国がリサイクル技術の高度化や、中国以外の国々からの輸入先の多様化を推進していくべきでしょう。読者の皆様も、ご自身の利用している製品の裏側にある、こうした資源の国際関係に目を向けてみてはいかがでしょうか。この経済クイズは、単なる知識問題ではなく、世界の経済構造を理解するための重要なきっかけを提供してくれるものだと思います。
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