中小企業の命運を握るサイバーセキュリティ対策!神奈川県警と専門家が説く「標的型攻撃」の恐怖と防衛術

2019年09月27日、横浜市において中小企業の経営者や担当者を対象とした「サイバー攻撃対策セミナー」が開催されました。神奈川県警察とあいおいニッセイ同和損害保険が共同で主催したこの試みには、約40名の参加者が集まり、現代のビジネスシーンに潜むデジタルの脅威について真剣な眼差しを向けていたのが印象的です。

会場では、単なる座学にとどまらない実践的なデモンストレーションが行われました。参加者は自身のパソコン画面を通じて、巧妙な「標的型メール」を開封してしまう疑似体験に臨んでいます。これは特定の組織や個人を狙い撃ちにし、言葉巧みに悪意あるリンクやファイルをクリックさせる極めて悪質な攻撃手法を指す専門用語です。

一度ウイルスに感染すれば、その被害は一台の端末だけでは終わりません。セミナーのシミュレーションでは、社内ネットワークを通じて次々と他のパソコンへ感染が拡大していく戦慄の光景が映し出されました。SNS上でも「明日は我が身」「自分の会社が加害者になるのが一番怖い」といった、危機感を募らせる声が数多く寄せられています。

神奈川県警サイバー犯罪捜査課の夘野智喜課長補佐は、壇上で「サイバー攻撃を100パーセント防ぐことは不可能である」と断言しました。この言葉は、完璧な壁を作るのではなく、万が一の侵入を前提として被害を最小限に食い止める「レジリエンス(回復力)」の考え方が、今の時代に不可欠であることを鋭く示唆しているのではないでしょうか。

近年では「サプライチェーン攻撃」という、セキュリティの甘い関連会社を踏み台にして本命の大企業を狙う手法が急増しています。私個人としても、中小企業が「うちは狙われない」と楽観視する時代は終わったと感じており、地域社会全体で防衛ラインを引き上げることこそが、横浜、ひいては日本の経済を守る鍵になると確信しています。

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