スマートフォン市場に大きな地殻変動が起きています。中古スマホのフリマサイト「ムスビー」を運営するウェイブダッシュが発表したデータによると、人気機種である「iPhone 8」の販売価格が2019年9月下旬に劇的な下落を見せました。SIMフリー版の平均価格は4万5000円前後となっており、これは2019年8月末の時点と比較すると、わずか1ヶ月足らずで約6800円、率にして13%ものプライスダウンとなります。
この急激な値動きの背景には、米アップル社による最新モデル「iPhone 11」の鮮烈なデビューがあります。新型の登場に合わせて、NTTドコモなどの大手キャリアが新品のiPhone 8を1割から2割ほど一斉に値下げしたことが、中古市場にもダイレクトに波及しました。ユーザーにとっては、高性能なデバイスをより手軽な予算で手に入れられる絶好の機会が訪れたと言えるでしょう。ネット上でも「ついに買い時が来た」と喜びの声が溢れています。
中古市場を席巻するiPhone 8とコスパ重視のユーザー動向
価格が下がったことで、iPhone 8の注目度は一段と高まっています。2019年9月のムスビーにおける取扱高ランキングでは、同機種が堂々の4ヶ月連続首位を獲得しました。続く2位にはiPhone 7、3位にはiPhone XRがランクインしており、いずれも「SIMロック(特定の通信会社でしか使えない制限)」がかかっていないSIMフリー版が、自由度の高さから圧倒的な支持を集めている状況です。
販売台数に目を向けると、さらに興味深い傾向が浮かび上がります。首位はiPhone 7、2位にiPhone 8、そして3位にはiPhone 6sが続くなど、低価格帯のモデルが上位を独占しているのです。これは消費者の意識が「最新スペック」以上に「コストパフォーマンス」を重視している証左ではないでしょうか。SNSでは「型落ちでも十分使える」という現実的な意見が、節約志向の若年層を中心に拡散されています。
しかし、中古スマホ市場の先行きには不透明感も漂っています。運営元のウェイブダッシュは、新型iPhone自体の設定価格が従来よりも抑えられたことで、安さを最大の武器にしてきた中古市場にとっては非常に厳しい競争環境になると分析しています。個人的な見解としても、新品の価格競争力が強まれば、中古販売店はさらなる付加価値や保証サービスの充実を迫られる厳しい局面を迎えると予想されます。
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