老後不安の正体は「健康」より「お金」?オムロンヘルスケアの最新調査から紐解く人生100年時代の現実

「人生100年時代」という言葉がすっかり定着した昨今ですが、長く生きることへの期待以上に、将来への漠然とした不安を抱えている方は少なくありません。医療機器の大手メーカーであるオムロンヘルスケア株式会社は、2019年8月下旬、40代から70代の男女6184人を対象に、シニア世代の健康と暮らしに関する大規模なインターネット調査を実施しました。

この調査結果によると、老後に対して何らかの不安を感じていると回答した人は、全体の86%という極めて高い水準に達しています。多くの人がセカンドライフに対して手放しで楽観視できない状況が浮き彫りとなりました。SNS上でも「やはり現実問題として避けては通れない」「長生きがリスクに感じる」といった、切実な共感の声が数多く上がっています。

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健康不安を上回る「経済的リスク」への懸念

興味深いのは、不安の具体的な内容です。複数回答形式で尋ねたところ、最も多かった回答は「健康」ではなく「お金」で、52%と過半数を占めました。医療機器メーカーの調査でありながら、肉体的な衰えよりも家計の困窮を恐れる声が上回った事実は、現代社会が抱える構造的な問題を象徴していると言えるでしょう。

ここで注目したいのが「人生100年時代」という概念です。これは、医療技術の進歩によって人間の平均寿命が飛躍的に延び、100歳まで生きることが当たり前になる社会を指します。しかし、寿命が延びるということは、それだけ退職後の生活資金が必要になる期間も長期化することを意味します。今回の調査結果は、この「長すぎる老後」への防衛本能の表れかもしれません。

編集者としての私見ですが、健康を維持することは、実は最大の節約術でもあります。病気になれば医療費や介護費が家計を圧迫するため、お金の不安を解消するためには、皮肉にも「健康への投資」が不可欠なのです。お金か健康かという二者択一ではなく、両者をセットでマネジメントしていく意識が、これからのシニア世代には求められているのではないでしょうか。

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