【2019年最新予測】シリコンウエハー出荷が初の減少へ?半導体市場の現在地と未来の展望

2019年10月08日、半導体業界に衝撃が走る予測が発表されました。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)によると、半導体の基盤となる「シリコンウエハー」の出荷面積が、2019年は前年比で6.3%減少する見込みです。前年の2018年には125億4100万平方インチという過去最高記録を打ち立てましたが、一転して117億5700万平方インチまで落ち込む見通しとなっています。

この減速の大きな要因は、2018年半ばから続く「メモリ市況」の悪化にあると言えるでしょう。シリコンウエハーとは、スマホやPCの頭脳となる半導体チップを作るための薄い円盤状の板のことです。SNS上では「ついにバブルが弾けたのか」「ハイテク株への影響が心配」といった、先行きを不安視する声が多く上がっています。データセンター需要に支えられた爆発的な成長期が、一旦の踊り場を迎えた形です。

スポンサーリンク

回復のシナリオは?2020年以降の緩やかな反発を読み解く

気になる今後の動向ですが、2020年からは再び成長路線に戻ると予測されています。具体的には2020年に1.9%、2021年には3.5%、そして2022年には3.2%の成長が見込まれているのです。しかし、投資の伸び悩みから、過去最高を記録した2018年の水準を塗り替えるのは、2022年以降まで待つ必要があるでしょう。回復の足取りは、私たちが期待するよりも少しのんびりしたものになりそうです。

現在の市場を見渡すと、メモリの在庫整理が進み、価格下落にも歯止めがかかりつつあります。ただ、スマートフォンの買い替えサイクルの長期化や、巨大IT企業によるデータセンター投資の再開遅れなど、懸念材料は少なくありません。個人的な見解としては、短期的な数字に一喜一憂するよりも、次世代技術への準備期間と捉えるべきだと考えます。目先の停滞は、次なる飛躍のための「溜め」の期間ではないでしょうか。

5GやIoTが牽引する長期的な強気トレンド

もっと長い目で見れば、半導体市場の未来は依然として明るい輝きを放っています。スマートフォンの高機能化はもちろん、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の普及は、ウエハー需要を確実に押し上げるでしょう。デジタル化が進む現代社会において、半導体はまさに「産業のコメ」としての重要性を増すばかりです。一時的な出荷減は、産業が健全に新陳代謝を繰り返している証拠とも受け取れます。

2019年という年は、急速な拡大を続けてきた半導体業界が、一息ついて足元を固める重要な局面になるはずです。技術革新の手は緩んでおらず、次世代通信規格「5G」の本格始動なども控えています。不透明な情勢の中でも、長期的な成長シナリオが崩れていない点は、投資家や技術者にとって大きな希望となるでしょう。今後の市場がどのようなカーブを描いて復活を遂げるのか、引き続き目が離せません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました