東京証券取引所は2019年10月09日、マザーズ市場に上場しているHENNGEとAI CROSSの2銘柄を、新たに「制度信用銘柄」に選定すると発表しました。今回の決定により、同日の売買分から投資家は証券会社から資金を借りて株式を購入する「信用買い」が可能になります。これは市場における取引の自由度を大きく広げる重要なステップといえるでしょう。
あわせて日本証券金融(日証金)も、同日の約定分から両銘柄を「貸借融資銘柄」に追加することを決定しています。さらに2019年10月11日からは、保有している株式を担保として差し入れることができる「貸借担保金代用有価証券」としても認められる見通しです。これにより、既存の株主にとっても資産運用の幅が一段と広がる仕組みが整いました。
ここで少し専門用語を整理しておきましょう。制度信用銘柄とは、取引所が定める基準を満たした銘柄のことで、投資家が証券会社からお金を借りて株を買う「信用取引」ができる銘柄を指します。一方、貸借銘柄(貸借融資銘柄)は、証券会社がさらに日証金から資金や株を借りて取引を行うもので、これらに選定されることは、市場からの信頼と流動性が認められた証でもあるのです。
成長期待の高いSaaS企業への追い風とSNSの反応
今回の対象となった2社は、いずれも現代のビジネスシーンを支えるIT企業です。HENNGEはクラウドセキュリティの分野で、AI CROSSはSMSを活用したメッセージングサービスでそれぞれ強みを持っています。投資家の間では、今回の信用銘柄入りによって売買高が増え、株価の形成がより活発になることへの期待が非常に高まっている状況です。
SNS上の反応を覗いてみると、「これでようやく勝負しやすくなる」といった期待の声や、「ボラティリティ(価格変動の激しさ)が上がりそうなので慎重に見極めたい」という冷静な意見が飛び交っています。注目度の高い銘柄だけに、デイトレーダーや個人投資家の参入が加速するのは間違いなく、今後の値動きからは一瞬たりとも目が離せません。
編集者の視点から申し上げますと、こうした新興成長株が制度信用銘柄に選ばれることは、市場全体の活性化にとって非常にポジティブなニュースです。取引の選択肢が増えることは、健全な価格発見機能の強化に繋がります。もちろん投資にはリスクが伴いますが、企業の成長性を信じる投資家にとって、今回のインフラ整備は大きな武器になるはずです。
コメント