大切な鍵や財布が見当たらないときの焦燥感は、誰もが一度は経験したことがあるはずです。そんな日常の「困った」を解決するデバイスとして、現在「スマートタグ」が大きな注目を集めています。2019年10月11日、この分野で世界をリードするアメリカのTile(タイル)社が、新たにステッカーのように貼り付け可能な新製品を発表しました。これにより、従来は取り付けが難しかったリモコンやノートPCといった備品も、紛失のリスクから守ることが可能になります。
スマートタグとは、Bluetooth(近距離無線通信)を利用してスマートフォンと連携し、持ち物の場所を特定する紛失防止デバイスのことです。SNS上では「これのおかげで遅刻せずに済んだ」「音を鳴らせるのが画期的」といった Tile ユーザーの喜びの声が溢れています。スマホのアプリから操作するだけで、タグ本体からアラームを鳴らして場所を知らせてくれる機能は、忙しい朝の強い味方と言えるでしょう。
世界シェアのTileに挑む日本発の「世界最小」モデル
一方で、日本国内では独自の進化を遂げたサービスが人気を博しています。東京・千代田区に拠点を置くMAMORIO(マモリオ)は、驚異的な小型軽量化を実現したことで Tile との差別化を図りました。2019年10月11日時点のラインナップには、重さがわずか2.4グラムという、世界最小クラスを誇る製品も存在します。Tile のようにタグ自体を鳴らす機能は省かれていますが、その分、薄さと軽さを極限まで追求しているのが特徴です。
MAMORIOの最大の特徴は、タグとスマートフォンが一定以上の距離まで離れると、即座に通知が届く仕組みにあります。これは「置き忘れ」そのものを未然に防ぐという思想に基づいた設計です。SNSでは「鳴らす必要がないほど薄いので、カード入れに忍ばせられる」と、そのミニマルなデザインを高く評価する投稿が目立ちます。アメリカの多機能性と、日本の職人芸のような緻密さが、今まさに激しく火花を散らしている状況です。
編集者としての私見ですが、この両者の競争はユーザーにとって非常に好ましい展開だと感じています。広大な家の中で探し物をするなら Tile、通勤電車での忘れ物を防ぎたいなら MAMORIO といった具合に、生活スタイルに合わせた選択が可能だからです。技術の進歩によって「忘れ物」という概念が過去のものになる日は、すぐそこまで来ているのかもしれません。
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