ウニの養殖に革新的な技術が誕生しました。2019年6月18日、九州大学の栗田喜久助教と宮城大学の西川正純教授らが率いる共同研究グループが、シロツメクサを餌としてウニを養殖する技術を開発したと発表しています。この新しい手法は、従来の主力である昆布を餌としたウニと比べ、可食部の発色が格段に優れ、さらに驚くべきことに、中性脂肪を下げる特定の成分が約10倍も含有されるという、大変魅力的な成果が得られました。
この技術が注目される背景には、ウニがもたらす深刻な環境問題があります。近年、北海道などの沿岸域では、ウニが異常繁殖し、海域の海藻類を食い尽くしてしまう**「磯焼け(いそやけ)」現象が頻発しています。餌となる海藻が不足すると、ウニは痩せて可食部が少なくなり、商品としての価値を失ってしまうのです。漁業者は痩せたウニの駆除に多大な費用をかける必要があり、その対策は喫緊の課題となっていました。
そこで研究グループは、通常の状態から約10分の1にまで痩せてしまったウニにシロツメクサを与えてみたところ、約2か月という短期間で身の量が元通りに回復することが判明いたしました。シロツメクサは、昆布などの海藻と比べて安価で、さらに栽培も容易であるため、この技術が実用化されれば、高品質なウニを一年を通じて安定して生産できる見通しが立つのです。これにより、ウニの安定供給が期待できるでしょう。
シロツメクサウニの驚くべきメリットとSNSでの反響
シロツメクサで養殖されたウニの品質は、商品価値の基準となる「身の色」において、昆布を与えたウニよりも遥かに鮮やかになることが確認されました。さらに、ウニの味を左右する成分も昆布を与えたウニとほぼ同等であることが分かっております。最も特筆すべきは、中性脂肪を下げる効果があるリノレン酸**の含有量で、これが通常のウニの約10倍も多く含まれていたという点です。シロツメクサは、家畜の飼料としても使われる安全な植物ですから、この健康機能性の向上は消費者にとって大きなアピールポイントになるに違いありません。
この画期的な研究発表は、SNSでも大きな話題を呼んでいます。「磯焼け対策と食糧問題の両方を解決できるなんて素晴らしい」「クローバー(シロツメクサの別名)でウニが育つとは驚きだ」といった、その多面的な効果を評価する声が多く見受けられました。また、「リノレン酸が10倍も入っているなら、健康志向の人にもウケそうだ」「**SDGs(持続可能な開発目標)**にも貢献する技術だ」といった、新しい価値を見出すコメントも寄せられており、一般の方々からの関心の高さが伺えるでしょう。
この技術は、痩せてしまったウニを効率的に太らせて出荷できるようになるだけでなく、海藻が育たない冬場におけるウニの餌としてもシロツメクサを利用できる可能性を秘めています。この手法が広く普及すれば、磯焼けによって海藻が失われることによる生態系への悪影響を抑制しつつ、安定したウニの供給体制を確立できるでしょう。研究グループは、今後協力する養殖業者を見つけ、この画期的な技術の事業化を目指していく方針です。
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