電気自動車(EV)の普及において最大の壁となっているのが、充電待ちの時間や航続距離への不安ではないでしょうか。そんな課題を根本から覆す画期的なニュースが、2019年10月11日に発表されました。ロームや東京大学を中心とした研究グループが、走行中の路面から非接触で電力を供給する「ワイヤレス給電」の新システムを開発したのです。
この技術の最もユニークな点は、タイヤのホイール内部に受電部品を直接組み込んだことにあります。路面に埋設されたコイルから、磁界を介して電力を送るこの仕組みは、まるでスマートフォンの置くだけ充電を巨大なスケールで実現したかのようです。SNS上では「これが実用化されれば、もうガソリンスタンドに立ち寄る必要すらなくなるのでは」と期待の声が溢れています。
驚異の給電効率を実現する「インホイール」の仕組み
専門用語で「インホイール受電」と呼ばれるこの方式は、車体側ではなくタイヤに近い部分で電気を受け取るのが特徴です。通常、路面と車体の間には一定の距離(クリアランス)がありますが、タイヤ内部であれば路面との距離を常に一定かつ最小限に保てます。磁力を用いて離れた場所に電力を送る「磁界結合方式」において、この距離の短縮は効率を劇的に向上させる鍵となります。
編集者としての私見ですが、この技術は単なる利便性の向上に留まらず、社会インフラの在り方を一変させる可能性を秘めていると感じます。バッテリーの搭載量を減らすことができれば、車両の軽量化やコストダウンにも直結するはずです。現在は2025年の実証実験開始を目指して開発が進められており、未来の道路が「走るだけでフル充電」という魔法のような場所に変わる日はそう遠くないでしょう。
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