iPS細胞による心臓病治療、国内2例目へ!慶應大が「拡張型心筋症」で臨床研究を再申請、2019年度中の移植目指す

2019年5月28日までに、日本の再生医療において非常に大きな一歩となるニュースが飛び込んできました。慶應義塾大学の福田恵一教授らの研究チームが、「iPS細胞」を使って重い心臓病の治療を目指す「臨床研究」の計画を、学内の審査委員会に改めて申請したことが明らかになったのです。iPS細胞を用いた心臓病治療の計画は、すでに国から了承されている大阪大学のチームに続き、国内で2件目となります。

今回、慶應大学が対象とするのは「拡張型心筋症」という難病です。これは、心臓の筋肉(心筋)が薄く伸びてしまい、ポンプのように血液を全身に送り出す力が弱まってしまう病気で、国内に数万人の患者がいるとされています。根本的な治療法が確立されていないため、iPS細胞による治療の実現が切望されてきました。

計画では、まず20歳から80歳までの患者3名を対象とします。iPS細胞とは、体の細胞から作られ、心臓や神経など様々な細胞に変化できる能力を持つ万能細胞のことです。 このiPS細胞から心臓の筋肉である「心筋細胞」を大量に作り出し、約5000万個を患者の心臓に直接移植。移植した細胞が定着し、心臓の働きを助けることを目指します。まずは何よりも「安全性」を慎重に確認することから始める方針です。

このニュースに対し、SNSでは「ついに慶應も!阪大に続いて心臓病治療が実現に近づくのは本当に希望が持てる」「拡張型心筋症は治療が難しいと聞くので、大きな前進だ」といった期待の声が上がっています。慶應大チームは2018年1月に一度計画を申請していましたが、同年7月に一度取り下げ、患者向けの説明書などを見直してきました。福田教授は「患者に安全に届けるため、慎重に進める」とコメントしており、より万全を期しての再スタートとなります。

学内の審査は2019年7月から議論が開始される予定で、そこで承認され、さらに国の了承も得られれば、2019年度中にも1人目の患者への移植が開始される可能性があります。日本の再生医療が、また一つ大きな扉を開こうとしています。

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