2019年10月10日、三菱自動車工業と西日本三菱自動車販売は、岡山県との間で「災害時における電動車両等の貸与に関する協力協定」を締結しました。この取り組みは、大規模な自然災害が発生した際に、同社が保有する電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を自治体へ無償で提供する画期的な試みです。停電が続く避難所において、静かでクリーンな電力を供給できる移動式の電源として期待が集まっています。
SNS上では「災害時の停電対策として車が役立つのは心強い」「ガソリン車にはない強みが活かされている」といった好意的な反響が数多く見受けられました。特に注目されているのは、PHV(プラグインハイブリッド車)の優れた汎用性でしょう。これは、コンセントから充電できるだけでなく、エンジンで発電も可能な車両を指します。状況に応じてガソリンと電気を賢く使い分けられるため、エネルギーインフラが寸断された非常時において、この二段構えの仕組みは非常に理にかなっています。
最大1500ワットの供給力!「走る発電所」が避難所の生活を守る
提供される車両の最大出力は1500ワットに達し、これは一般的な家庭用炊飯器や電子レンジを十分に稼働させられるパワーです。スマートフォンの充電はもちろん、照明の確保や医療機器の作動など、命を守るためのエネルギー源として重要な役割を果たすに違いありません。三菱自動車が都道府県レベルでこのような協定を結ぶのは、京都府と静岡県に次いで今回の岡山県が全国で3例目となり、地方自治体との連携が着実に加速しています。
編集者の視点から述べれば、この協定は単なる企業の社会貢献を超え、日本の防災のあり方をアップデートするものだと感じます。これまでは「移動手段」でしかなかった自動車が、災害時には「インフラ」へと姿を変えるというパラダイムシフトが起きているのです。特に岡山県は過去に大規模な水害を経験しているだけに、官民が手を取り合う今回の迅速な備えは、住民の不安を和らげる大きな一歩となるのではないでしょうか。
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