エンターテインメント業界の老舗である松竹が、驚異的な成長を見せています。2019年10月10日に発表された最新の決算報告によると、2019年3月1日から2019年8月31日までの連結純利益が、前年の同じ時期と比べて50%も増加し、20億円に達したことが明らかになりました。
この数字は当初の利益計画を6億2000万円も上回る大幅な上方修正となっており、市場の期待を遥かに超える結果です。「純利益」とは、売上から全ての経費や税金を差し引いた、企業が最終的に手にする「本当の儲け」を指しますが、それが1.5倍に跳ね上がった事実は特筆に値するでしょう。
SNS上では「最近の映画館はいつ行っても活気がある」といった声や、「話題作が多くて足を運ぶ機会が増えた」という投稿が目立っています。消費者のエンタメに対する意欲が、そのまま企業の収益として目に見える形で現れた格好と言えます。
メガヒット作が牽引する劇場の熱狂
好調の最大の要因は、運営する映画館での「興行(こうぎょう)」が極めて順調だったことにあります。興行とは、映画を上映して入場料を得るビジネスを指しますが、この半年間は観客を惹きつける強力なコンテンツが目白押しでした。
特に注目すべきは、ディズニーの実写版『アラジン』や、新海誠監督の最新アニメーション『天気の子』といった他社配給の大型タイトルです。これらが自社系列の劇場に多くの観客を呼び込み、ポップコーンなどの売店収益を含めた劇場部門全体の底上げに大きく寄与したのでしょう。
編集者の視点から見れば、自社製作の作品に固執せず、市場のトレンドを捉えた柔軟な興行戦略を打ち出せている点が松竹の強みだと感じます。多様なニーズに応えるラインナップが、結果として盤石な収益基盤を築いているのではないでしょうか。
今後も話題作の公開が控えており、映画市場の盛り上がりは当面続くと予想されます。デジタル配信が普及する現代においても、劇場という空間で共有する体験の価値が改めて再認識されている現状は、エンタメファンとして非常に喜ばしい限りです。
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