2019年10月15日のベトナム株式市場において、不動産開発で名を馳せるFLCグループの株価が力強い伸びを見せました。終値は前日比で約6.8%も上昇し、1株あたり3790ドンを記録しています。これは約1カ月ぶりの高値水準であり、投資家の間で熱烈な買いが先行した形となりました。
この勢いの背景にあるのは、同グループが手掛ける「バンブー航空」の上場計画に関する報道です。2019年1月に運航を開始したばかりの同社が、早ければ2020年1月にも市場へデビューするというニュースは、マーケットに大きな衝撃を与えました。新興エアラインのスピード上場という野心的な姿勢が、親会社の価値を押し上げています。
時価総額10億ドル規模の巨大IPOがベトナム市場を揺らす
関係者の証言によると、上場先はホーチミン証券取引所かハノイ証券取引所を予定しており、約4億株を放出する見込みです。公開価格は5万ドンから6万ドンを想定しており、これが実現すれば時価総額は10億ドル(日本円で約1100億円)規模に達します。いわゆる「ユニコーン企業」級の大型案件として、アジア全体の投資家が熱視線を送っている状況です。
SNS上でも「ベトナムの空が大きく変わる」「FLCの多角化戦略は凄まじい」といった期待の声が上がっています。不動産で培った資本力を背景に、参入からわずか1年足らずで航空業界の台風の目となった同社の手腕には、驚きを隠せません。インフラ整備が進むベトナムにおいて、航空需要の取り込みは極めて合理的な判断と言えるでしょう。
編集者の視点から見れば、この上場は単なる資金調達以上の意味を持ちます。ベトナム経済の力強い成長を世界に知らしめる象徴的なイベントになる可能性が高いからです。不動産という「点」の開発から、航空という「線」の移動までを網羅するFLCグループの壮大なビジネスモデルは、今後さらなる注目を集めるに違いありません。
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