洗練されたデザインと使い勝手の良さから、InstagramなどのSNSでも「どんな服装にも合わせやすくて毎日愛用している」「シンプルなのに華やかで、顔周りがパッと明るくなる」と多くの反響を呼んでいるアクセサリーブランドが存在します。それが、クリエイターの片渕桜子さんが手掛ける「ERNIE.(アーニー)」です。確かな技術と独自の感性で生み出される作品たちは、トレンドに敏感な女性たちの間で静かなブームを巻き起こしていると言えるでしょう。
架空のミューズ「アーニー」が体現する芯のある女性像
ブランド名にもなっている「アーニー」とは、片渕さんが頭の中に思い描く架空の理想の女性像を指しています。彼女は仕事を颯爽とこなす20代であり、シンプルなライフスタイルを送りながらも、生活の中に花を取り入れるような豊かな感性の持ち主です。決して安易な流行に流されることなく、自分の中にブレない芯をしっかりと持っている女性をイメージしているとのこと。片渕さんは、まさにそんな彼女が日常的に身に着けたくなるようなアイテムを日々制作しているのです。
私自身、情報が溢れる現代において「自分らしさ」を見失わずに生きることは非常に大切だと感じています。アーニーという芯のある人物像をブランドのコンセプトに据えることで、作品一つひとつに揺るぎない説得力が生まれているのではないでしょうか。身に着けることで、自分も少しだけアーニーのような洗練された大人の女性に近づけるような、そんな前向きなパワーを作品からひしひしと感じます。
こだわりの技法で生み出される洗練された輝き
作品のラインナップの中でも特に目を引く大ぶりなネックレスは、「ビーズステッチ」という技法を用いて丁寧に作り上げられています。これは、専用の針と糸を使ってビーズを一粒ずつ立体的に編み込んでいく伝統的な手法のこと。使用されているのは、銅と亜鉛の合金でアンティークな風合いが魅力の「真ちゅう」に、美しい銀メッキを施した特製のビーズです。よく観察してみると、サイズの異なる3種類のビーズが絶妙なバランスで組み合わされていることに気がつかれるでしょう。
片渕さんによれば、すべて同じサイズのパーツで揃えてしまうと、どうしても無骨で重たい印象になってしまうのだとか。あえて不揃いなビーズを織り交ぜることは、女性ならではのしなやかさや繊細さを引き出すための重要な工夫なのです。ほかにも、ガラス素材を房状のタッセル風に編み上げた可憐なデザインなども展開されています。普段着に合わせやすいカジュアルさを持ちながら、お呼ばれなどの少しオシャレな場面でも見劣りしない上品な華やかさが魅力です。
原点への回帰と「ERNIE.」の誕生
片渕さんとアクセサリーとの出会いは、小学2年生のころにまで遡ります。アートに造詣の深いお父様から手作りキットをプレゼントされたことがきっかけで、一時期は夢中で制作に取り組んでいたそうです。その後、成長するにつれてものづくりからは離れてしまいましたが、大学生になった際に転機が訪れます。自分が着けたいと思うピアスを探して様々なお店を巡ったものの、心から納得できるアイテムには出会えなかったというわけです。
「欲しいものがないなら、自分で作ればいい」という思いから、かつての情熱が再び燃え上がりました。その後、アパレル業界などでの勤務を経験しながら感性を磨き、2017年にご自身のブランドを本格的に立ち上げられました。そして2019年10月14日現在、彼女の生み出すアクセサリーは多くのファンを魅了し続けています。自らの手で理想の形を追求し続ける片渕さんの姿勢は、多くのクリエイターにとっても大きな刺激となるはずです。